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「歳時記」の真実

文春新書 143

出版社名 文藝春秋
出版年月 2000年12月
ISBNコード 978-4-16-660143-1
4-16-660143-1
税込価格 748円
頁数・縦 214P 18cm

商品内容

要旨

「歳時記」は俳句をつくる人のための手引であるが、それ以上に、日本人の知恵と風土と習慣に根ざした言葉の小筺である。「歳」は年、「時」は季節を意味し、文字通り一年の季節の移り変わりを示した記事だが、そこに登場するのは、花や鳥のさえずり、時雨や野分といった自然現象ばかりでなく、節句や七夕といった行事、食べ物や衣類、道具や遊びなど多岐にわたっている。つまり、歳時記を知ることは、日本人の暮らしや歴史を知ることでもあるのだ。

目次

春(年内に立春がきてしまう、旧暦の矛盾
彼岸は極楽浄土、此岸は現世のこと ほか)
夏(十日で竹の子、十日で竹になる
唐獅子牡丹は、どういう組み合わせ? ほか)
秋(お盆は、母を救う優しい子の心に由来
朝顔は、どうして秋の季語になったのか ほか)
冬(芭蕉の忌日は、なぜ時雨忌というのか
木枯らしは、冬の吹きはじめの風 ほか)
新年(除夜詣と初詣は同じか、ちがうか?
地方によって、材料・調理法がちがう雑煮 ほか)