• 本

大衆の反逆

中公クラシックス W15

出版社名 中央公論新社
出版年月 2002年2月
ISBNコード 978-4-12-160024-0
4-12-160024-X
税込価格 1,566円
頁数・縦 24,263P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • オルテガはスペインの哲学者である。1930年代、当時ヨーロッパの急激な人口増加により、大衆が社会的勢力を担うようになった世を観察し、練り上げたのが本書である。オルテガはヨーロッパの没落を確信し、大衆の無道徳性に危機感を持った。「一般人は、技術的、社会的にこれほど完全なこの世界に生きているので、それを自然がつくったのだと信じており、それを創造できたのは、卓越した人々が努力してくれたおかげだということをけっして考えない。」と批判する。以前は幸運のたまものとみなされ、運命に対する敬虔な感謝を呼びおこしたようなことが、感謝すべき権利でなく、要求しうる当然の権利に変わったのである。その結果、大衆的人間には次のような特徴が見られるとして次の二つを挙げている。それは、大衆的人間の性格の無制限な拡大と、生活を便利にしてくれたすべてのものにたいする、まったくの忘恩とである。本書は70年以上もまえに、しかも遠く離れたヨーロッパで書かれた論文であるにもかかわらず、いまの日本に生きるわれわれの心にも、ぐさりと突き刺さるような辛辣な批判ではないだろうか。また、オルテガは生についても次のように述べている。「あらゆ

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    (2008年12月24日)

商品内容

要旨

20世紀が生んだ「慢心した坊ちゃん」大衆と大衆社会の病理を説く。

目次

第1部 大衆の反逆(密集という事実
歴史の水準の上昇
時代の高さ
生の増大
ある統計的事実 ほか)
第2部 世界を支配する者はだれか(世界を支配する者はだれか
真の問題に到着する)

出版社
商品紹介

20世紀の大衆化社会の出現とその病理をいち早く予言し「生」の全体的建て直しをめざした記念碑的名著。

著者紹介

オルテガ (オルテガ)   Gasset,Jos´e Ortega y
1883〜1955。スペインの哲学者。マドリッドに生まれる。マドリッド大学卒業後ドイツに留学。27歳でマドリッド大学形而上学教授に就任。1914年、『ドン・キホーテをめぐる思索』で初めて自らの哲学的立場を明確にし、「私は私と私の環境である」という有名な命題を発見する。1930年に発表した『大衆の反逆』は、彼の名を文明批評家として広く世界に印象づけた。スペイン内乱に際し外国に亡命、1945年に帰国し、故郷の知的復興に尽力した
寺田 和夫 (テラダ カズオ)  
1928年(昭和3年)横浜生まれ。東京大学理学部人類学科卒。1958‐69年、東京大学アンデス地帯学術調査団の一員としてペルーの考古学遺跡発掘調査に従事。東京大学教授。専門は文化人類学、アンデス先史学。理学博士。ペルー共和国特別功労賞。1987年(昭和62年)逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)