書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
前390年のケルト族来襲を切っ掛けとした改革によりローマの共和政体が機能し始めた。ローマの成功の理由の一つは、貴族平民と区別し役職を配分する道はとらず全面的に開放し、役職は自由競争の状態に置いたことだ。このことにより、常に経験と能力に優れた者を要職に配置することができたのだ。さらに、上位にあった者が下位の官職を務めることは、政官界にかぎらず軍隊でも行われ、不名誉とも不適切とも思われていなかったという。この人材の流動性の高さは驚くべきことではないだろうか。元官僚の古賀茂明氏が種々の著書で嘆いて見せた官僚人事の硬直さからは天地ほども隔たりがある。
さて、ローマの歴史が面白いのはこれからである。この一見理想の姿に見えるローマ政体にカエサルがなぜ必要とされたのか?想像を膨らませながら読み進んでみても、また愉しい。(のり)(2011年11月19日)
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商品内容
要旨 |
ギリシアから視察団が戻り、前449年、共和政ローマは初の成文法を発表。しかしその内容は平民の望むものとは程遠く、貴族対平民の対立の構図は解消されなかった。近隣諸族との戦闘もさらに続き、前390年夏にはケルト族が来襲、ローマで残虐のかぎりをつくす。建国以来初めての屈辱だった。ローマはいかにしてこのどん底から這い上がり、イタリア半島統一を成し遂げるのか。 |
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目次 |
第2章 共和政ローマ(承前)(ペリクレス時代 |
おすすめコメント
政財界のリーダーたちの圧倒的な支持を受けて、累計160万部を突破した大ベストセラーが、軽く優美な文庫本になりました!比類なき大帝国を築き上げた、古代ローマ帝国の1千年にわたる興亡の物語がいま幕を開ける。