• 本

ソーネチカ

Crest books

出版社名 新潮社
出版年月 2002年12月
ISBNコード 978-4-10-590033-5
4-10-590033-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 142P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  •  夫の不倫を知ったとき、ソーネチカは「人生はなんと上手くできているの。老年にさしかかって絵の仕事に立ち返らせてくれるなんて。」と思う。そこには偽善者ぶったいやらしさはなく、結婚生活の終わりを告げる落胆にまさる夫への愛情がある。さらに、密通あいてを自分の子供として育てるソーネチカ。現実的でないと思われる向きもあるであろうが、私の身近に実在する。夫が亡くなった今でも、正妻とその養子となった外妻が一緒に暮らしているのだ。本書を読んで、長年の疑問が少しわかったような気がした。(のり)

    (2005年10月5日)

商品内容

要旨

本の虫で容貌のぱっとしないソーネチカは、1930年代にフランスから帰国した反体制的な芸術家ロベルトに見初められ、結婚する。当局の監視の下で流刑地を移動しながら、貧しくも幸せな生活を送る夫婦。一人娘が大きくなり、ヤーシャという美少女と友達になって家に連れてくる。やがて最愛の夫の秘密を知ったソーネチカは…。神の恩寵に包まれた女性の、静謐な一生。幸福な感動をのこす愛の物語。仏・メディシス賞(外国文学部門)受賞。伊・ジュゼッペ・アツェルビ賞受賞。

出版社
商品紹介

本の虫で容貌のぱっとしないソーネチカ。最愛の夫の秘密を知って彼女は。神の恩寵に包まれた女性の、静謐な一生。幸福な感動をのこす愛の物語。

おすすめコメント

本の虫でぱっとしないソーネチカ。最愛の夫の秘密を知った時彼女は・・・。神の恩寵に包まれた女性の、静謐な一生の物語。

著者紹介

ウリツカヤ,リュドミラ (ウリツカヤ,リュドミラ)   Улицкая,Людмила
1943年生まれ。モスクワ大学(遺伝学専攻)卒業。『ソーネチカ』で一躍脚光を浴び、96年、フランスのメディシス賞及びイタリアのジュゼッペ・アツェルビ賞を受賞。2001年『クコツキーの事例』でロシア・ブッカー賞を受賞。ロシアでは、ポストモダンの小説がもてはやされる一方で、ウリツカヤのような伝統的ともいえる力強いリアリズム小説の評判は高く、多くの読者を獲得している。フランス、ドイツでも作品が出版される、今ロシアで最も活躍する人気作家の一人である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)