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還ってきた台湾人日本兵

文春新書 308

出版社名 文藝春秋
出版年月 2003年3月
ISBNコード 978-4-16-660308-4
4-16-660308-6
税込価格 759円
頁数・縦 214P 18cm

商品内容

要旨

昭和四十九年暮れ、インドネシアの密林で元日本兵中村輝夫が発見された。しかし、敗戦も知らず約三十年間も孤独に生き抜いた中村は、台湾の高砂族出身であったがゆえに、日本国からは日本人とは認められなかった。戦前、日本人として教育され、日本兵として出征したにも拘らず―。日本語でものを考え、自らを日本人だと信じていた中村は、その後どうしたか。今、高砂族の人々は日本にどんな想いを抱いているか。丹念な取材で綴る忘れ去られた現代史。

目次

第1章 聖地モロタイ島
第2章 元空軍中尉スパルディ
第3章 待っていた悲劇
第4章 血書したため志願兵に
第5章 インドネシアの激戦地で
第6章 逃亡兵の汚名
第7章 霧社事件とその後の人々
第8章 日章旗はためく慰霊碑

著者紹介

河崎 真澄 (カワサキ マスミ)  
1959年生まれ。東京都出身。日本大学芸術学部放送学科卒業。日本工業新聞経済部記者、産経新聞経済部記者、同外信部記者を経て、2002年9月から産経新聞台北支局長(日本工業新聞台北支局長兼務)。95年6月から96年11月までシンガポール国立大学華語研究センターに産経新聞社から派遣留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)