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英文法を知ってますか

文春新書 344

出版社名 文藝春秋
出版年月 2003年10月
ISBNコード 978-4-16-660344-2
4-16-660344-2
税込価格 792円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

それはイギリス人の英語に対する劣等感という土壌の中に胚胎し、アカデミー・フランセーズの刺戟によって促進され、十八世紀の半ば頃に「規範」の観念が確立し、十八世紀の末にアングロ・サクソン法的な発想にしたがい「慣習」と「理性」の妥協によってほぼ完成し、国家や政府の権力によらず商業ベースで世界的規準となり、二十世紀後半から新言語学の批判を受けながらも、立派な文章を「読み書き」できるようにしてくれる唯一の王道である。

目次

英文法とは
文法は魔法であった
宗教改革と言語平等思想
英語に対する劣等感の発生
最初の英語文典―ブロカーの『簡約文法』
初期英文典の背後の二大問題
英文典の第二号はラムス派
十七世紀の稔らざる努力
十八世紀の「規範」への衝動
マリーによる規範文典の大成
十九世紀と規範英文典
二十世紀後半の規範文典批判
変形生成文法のプラスと偽善

著者紹介

渡部 昇一 (ワタナベ ショウイチ)  
1930年、山形県鶴岡市生まれ。55年、上智大学大学院西洋文化研究科修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学留学、Dr.Phil.(哲学博士)。英国オックスフォード大学留学。アメリカの六つの大学で招聘教授。Dr.Phil.h.c.(名誉哲学博士)。上智大学文学部教授を経て名誉教授。イギリス国学協会会長、日本ビブリオフィル協会会長など。著書も多数。76年、日本エッセイスト・クラブ賞、86年、第一回正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)