• 本

妖精物語について ファンタジーの世界

出版社名 評論社
出版年月 2003年12月
ISBNコード 978-4-566-02111-2
4-566-02111-4
税込価格 1,980円
頁数・縦 230P 20cm

商品内容

要旨

人間だけに許された「空想」「準創造」という行為。その結果、生み出される「妖精物語/ファンタジー」。これらの世界に踏み入ることを「逃避」とみなして軽蔑する人々に向けて、トールキンは説く。第一の現実世界から準創造された第二世界に入っていくことで、かえって新鮮な目で人間世界を見直し、その価値を再発見することができる―と。それが、文学における虚構性の意味を明らかにするとともに、近代文明批評につながる―と。傑作『指輪物語』を生み出した巨人が自ら説き明かす妖精物語/ファンタジーの本質と効用。

目次

妖精物語とは何か(妖精物語
起源
子どもたち
空想
回復、逃避、慰め
結び
付記)
ニグルの木の葉
神話の創造

おすすめコメント

傑作「指輪物語」を生み出した巨人が自ら説き明かす、妖精物語/ファンタジーの本質と効用。子どもだましのものと見下されてきたファンタジーが、近年になって大人にも広く読まれるようになってきたその理由を知る、絶好の書です!

著者紹介

トールキン,J.R.R. (トールキン,J.R.R.)   Tolkien,John Ronald Reuel
1892〜1973年。南アフリカのブルームフォンテンに生まれ、3歳のとき、イギリスのバーミンガムに移り住む。その年、南アフリカにとどまった父を亡くし、母も12歳のときに失う。苦学して、オックスフォード大学のエクセター・カレッジを卒業。第一次世界大戦に従軍後、リーズ大学教授を経て、1925年からオックスフォード大学教授。中世の英語学と文学を中心に講じた。代表作『指輪物語』は、あらゆるファンタジーの原点といわれている
猪熊 葉子 (イノクマ ヨウコ)  
1928年、千葉市生まれ。聖心女子大学卒業、同大学大学院修了。児童文学専攻。1957年にオックスフォード大学に留学、トールキン教授の指導を受ける。帰国後、聖心女子大学、白百合女子大学大学院で児童文学を講じながら、執筆・翻訳活動に携わる。IBBY(国際児童図書評議会)副会長、JBBY(IBBYの日本支部)会長を歴任。現在、社会貢献支援財団会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)