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虚無への供物 上 新装版

講談社文庫

出版社名 講談社
出版年月 2004年4月
ISBNコード 978-4-06-273995-5
4-06-273995-X
税込価格 880円
頁数・縦 420P 15cm
シリーズ名 虚無への供物

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 「三代奇書」が一つにして、「アンチ・ミステリ」の傑作

    「ドグラ・マグラ」、「黒死館殺人事件」と並び立つ本書。氷沼家で起こる事件を巡り、様々な推理合戦が繰り広げられます。披露される数々の知識に基づいた推理の果てに見える真相とは・・・。読む側を引きこむ緻密な仕掛け、美しい文書でつづられるこのアンチ・ミステリ、一度読んでいただければ、と思います。

    (2013年10月24日)

商品内容

要旨

昭和29年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。そして叔父の橙二郎もガスで絶命―殺人、事故?駆け出し歌手・奈々村久生らの推理合戦が始まった。「推理小説史上の大傑作」が大きい活字で読みやすく。

出版社・メーカーコメント

戦後の推理小説ベスト3の一冊が新装版で!紅司が密室状態の風呂場で謎の死をとげた。叔父の橙二郎も密室で急死、怪しい人物が浮かび上がったが、亜利夫たちの推理は行き詰まった。さらなる事件の予感が…

著者紹介

中井 英夫 (ナカイ ヒデオ)  
1922年、東京・田端に生まれる。東大在学中に吉行淳之介らと第14次「新思潮」を創刊。「短歌研究」「短歌」編集長として中城ふみ子、寺山修司、春日井建らを紹介。’64年、塔晶夫の筆名で『虚無への供物』を刊行、推理小説の墓碑銘とまで絶賛された。その後、『悪夢の骨牌』(泉鏡花文学賞)などの著作で人気を博した。’93年逝去、享年71(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)