• 本

こころ

改版

新潮文庫

出版社名 新潮社
出版年月 2004年3月
ISBNコード 978-4-10-101013-7
4-10-101013-7
税込価格 400円
頁数・縦 378P 16cm
シリーズ名 こゝろ

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  •  自由と独立の時代を歩み始めた明治の世、エゴイズムに苦悩する人間を描いた作品である。自由や独立の引き替えとしての衝突や醜い嫉妬心や焦燥感として現れてゆき「先生」の心は激しく揺れる。苦悩の果て、明治天皇崩御をきっかけに死を選ぶ「先生」の行動は、自由な時代を受け入れるとともに、”忍耐”が美徳とされた、かつての時代との決別をしめしたといえましょう。(のり)

    (2005年10月18日)

商品内容

要旨

親友を裏切って恋人を得たが、親友が自殺したために罪悪感に苦しみ、自らも死を選ぶ孤独な明治の知識人の内面を描いた作品。鎌倉の海岸で出会った“先生”という主人公の不思議な魅力にとりつかれた学生の眼から間接的に主人公が描かれる前半と、後半の主人公の告白体との対照が効果的で、“我執”の主題を抑制された透明な文体で展開した後期三部作の終局をなす秀作である。

著者紹介

夏目 漱石 (ナツメ ソウセキ)  
1867‐1916。江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)に生れる。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学した。留学中は極度の神経症に悩まされたという。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、「吾輩は猫である」を発表し大評判となる。翌年には「坊っちゃん」「草枕」など次々と話題作を発表。’07年、東大を辞し、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)