• 本

半生の記

改版

新潮文庫

出版社名 新潮社
出版年月 2004年5月
ISBNコード 978-4-10-110912-1
4-10-110912-5
税込価格 473円
頁数・縦 188P 16cm
シリーズ名 半生の記

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 人によっては、小説が面白いだけで良い。その作家の人生などは知りたくないという考えを持っている人もいるが、その作品を読んで、どうしてこの様な終わり方をするのだろうかと疑問が沸く時「半生の記を」読んでいれば、彼の心の底が現われていて納得出来ることもある。
    「半生の記」は、彼の作品を読み解くカギにもなるが、この作品自体一つの物語であり、我々が考えさせられる行き方の指針を示す、素晴らしい文学作品だと私は思う。
    彼自身にとっては思い出したくもない、みじめな苦労の連続の半生であるという思いがあるようだが、この作品を読んでみれば、彼がこれだけ小説を書ききれたのは、この半生で培ってきた生きるための努力、親や子供、家族のために働き続けたというその根気強さが小説界に入っても持続される、根底の力だったのだろう。
    「半生の記」も「文学」としてみるならば、清張作品群の中では高く評価されていい作品の一つだと私は思っている。

    (2009年6月25日)

  • 清張を読む前に読んだ後に

    「点と線」「ゼロの焦点」「黒革の手帖」等の名作を世に送り出している松本清張の人と成りは如何に?金なし学歴なし希望なしの若き日の姿を回想して綴る半生記。清張作品は、テレビドラマ化されてよくご存じの読者の方も多いと思いますが、清張作品を読む前に読んだ後に松本清張の人柄と生き様を知る絶好の一冊。是非一読をお薦めします。

    (2009年6月25日)

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おすすめコメント

金も学問も希望もなく、印刷所の版下工としてインクにまみれていた若き日の姿を回想して綴る〈人間松本清張〉の魂の記録である。