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予備校が教育を救う

文春新書 411

出版社名 文藝春秋
出版年月 2004年11月
ISBNコード 978-4-16-660411-1
4-16-660411-2
税込価格 759円
頁数・縦 210P 18cm

商品内容

要旨

昨今、大学生の学力低下が問題になっている。本質を求める知的探求心の喪失、知的バックグラウンドの狭さ、持続力のなさ、知的攻撃力の衰退など、アチーブメントテストの成績に表象される第一の学力だけでなく、第一の学力を獲得するための支えとなる第二の学力がないことも問題となっているのである。まさに人格形成が問題になっているのだ(第二部「学校のお話」より)。河合塾での実体験をもとに書き下ろした衝撃の分析と提言。

目次

第1部 予備校のお話(逃げた生徒を追いかけろ
原始予備校から近代予備校へ
予備校の商品
講師がつくる「教育ワンダーランド」
予備校の全国展開)
第2部 学校のお話(本質を考える授業を取り戻せ
納得型の沈澱
老若先生のほどよいバランスを
学校文化と社会性
正しい中高一貫校を目指そうよ
勢いのある学年とそうでない学年
なぜ七五パーセントの中学生が塾に通うのか)
第3部 大学のお話(いままでのやり方では難関大学に入れない!?
少子化で「よき社会人養成大学」はどうなる
教育学部の行方
郷愁の旧制高校
全共闘運動とその後の不思議)

おすすめコメント

今や学校より面白いと言われる塾・予備校。その隠された秘密とは? 三十余年にわたり河合塾を引っ張ってきた著者による衝撃の教育論!いまから約三十年前、全共闘の闘士だったひとりの青年が教壇に立ったことをきっかけとして、予備校の歴史は大きく変わることになりました。公教育の陰にあって、暗い、汚いと言われていた予備校が、学校よりも面白い場所へと変貌を遂げたのです。そのヒミツは一体なんだったのでしょうか? そして、以来彼らが見続けてきた日本の教育界に横たわる大きな問題点とは?名古屋ローカルの河合塾を全国規模にまで育てあげてきた著者が、実体験を元に書き下ろした渾身の提言です。

著者紹介

丹羽 健夫 (ニワ タケオ)  
1936年生まれ。名古屋大学経済学部卒。証券会社、商事会社を経て1968年より予備校河合塾に勤務。理事、進学教育本部長、全国進学情報センター所長を務め2001年退任。現在河合文化教育研究所主任研究員、立命館大学経営学部客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)