
東大で教えた社会人学 人生の設計篇
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2005年1月 |
ISBNコード |
978-4-16-366580-1
(4-16-366580-3) |
税込価格 | 1,540円 |
頁数・縦 | 268P 20cm |
商品内容
要旨 |
税金、住宅、年金、保険、相続、介護、借金、結婚、老後…東大工学部の人気講義の単行本化第一弾。 |
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目次 |
第1章 働くことの意味と就職 |
おすすめコメント
税金・住宅・年金・保険・相続・介護・借金・結婚・老後・・・学生も社会人も知っておくべき社会の「暗黙知」のすべてがここに!東大工学部の人気講義の単行本化第一弾!!
内容抜粋
本書「おわりに」より
今日本は潮の流れが大きく変わっていく、まさにその時を迎えているのではないかと思う。ざっと並べてみただけでも、日本の将来が必ずしも明るくないといういろいろな兆候が出てきている。 1.日本の生産年齢人口(一五歳から六四歳)が二〇〇〇年頃にピークを過ぎた。2.出生率も下がり続け、人口も二〇〇六〜〇七年で最大になり、以後は減少する時代となった。3.失業率が欧米並みに高くなってきた。4.経済が成長から横ばいへと変わった。5.中国が高度成長を成し遂げ、アジアの中であらゆる意味で重要性を増してきた。6.日本の教育制度は大きな失敗をした。7.従来型の景気浮揚策の失敗により財政赤字が一千兆円に近づいた。8.年金制度がねずみ講状態になってしまい破綻が必至になった。9. 団塊の世代の定年退職が近づいてきた。 このままでは、日本はこれから「負け」続けるのではないかという危機感を私は抱くようになった。このような状況を打開できるのは、深くものを考え行動する若い世代である。そのような若い世代の一助になればと願いこの本を書くことにした。学生や若いサラリーマンは、社会生活をしていく上でいろいろな事象に遭遇する。初めて経験することに対処するには「暗黙知」が必要である。この本を読んで、私が東大で伝えてきた「暗黙知」の一端を学び、さらに自分の頭で考えて欲しい。時代や環境は激しく変わる。それに伴い必要な知識も変わる。この本で書いたことは、工学部出身者に限らず、今の時代の社会人なら誰でも知っていなければならない「暗黙知」であり、学生や若いサラリーマンが「人生の設計」をするためにぜひ身につけて欲しいことばかりである。