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定刻発車 日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?

新潮文庫

出版社名 新潮社
出版年月 2005年5月
ISBNコード 978-4-10-118341-1
4-10-118341-4
税込価格 693円
頁数・縦 404P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 尼崎の大事故は記憶に新しいところだが、偶然にも同時期の出版となった。いま日本の鉄道では、一般鉄道で90%、新幹線に至っては96%がわずか1分以内の遅れで到着してるという。この驚きの正確さを支えているシステムとはどのようなものなのか、客観的な記述により次々と明らかにされてゆく。いまの関心事のひとつである現状の運行システムに対する論評は控えぎみである。とりわけ、最終章の、現在の定刻の定時運転は乗客の犠牲のもとに成り立っていると指摘している部分が妙に印象深い。(のりあき)

    (2005年6月17日)

商品内容

要旨

電車が2〜3分遅れるだけで腹を立てる日本人。なぜ私たちは“定刻発車”にこだわるのか。その謎を追うと、江戸の参勤交代や時の鐘が「正確なダイヤ」と深く関わり、大正期の優れた作業マニュアル、鉄道マンによる驚異の運転技術やメンテナンス、さらに危機回避の運行システムなどが定時運転を支えていた!新発見の連続に知的興奮を覚える鉄道本の名著。交通図書賞・フジタ未来経営賞受賞。

目次

鉄道は正確で当たり前?
1 環境(正確さの起源
定時運転の誕生と進化
鉄道が正確でなければ成り立たない都市)
2 仕組み(驚異の運転技術
撹乱要因との闘い
巨大システムのマジック
列車群の生態
よいダイヤは遅れない
「ダイヤの回復力」を設計する
システムの運転台)
3 正確さを超えて(日本の鉄道はこれからも正確か?
成熟社会の夢)

著者紹介

三戸 祐子 (ミト ユウコ)  
1956(昭和31)年東京生れ。’79年慶応義塾大学経済学部卒。数理経済学を学ぶ。’80年、時間の問題を軸に政府と市場の関係を論じた「大きい政府か小さい政府か」で、日本経済新聞社『選択の自由』出版記念論文優秀賞。’83年より経済・経営ライターとして、経済誌を中心に各種レポートを行う。鉄道との出会いは鉄道誌でレポートを書きはじめたこと。2002(平成14)年『定刻発車』でフジタ未来経営賞(書籍の部)と交通図書賞(技術の部)を受賞。最近は、人とシステムの関わりをテーマに執筆。講演活動も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)