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トクヴィルとデュルケーム 社会学的人間観と生の意味

出版社名 東信堂
出版年月 2005年3月
ISBNコード 978-4-88713-602-1
4-88713-602-1
税込価格 3,353円
頁数・縦 249P 22cm

商品内容

要旨

社会学また社会科学は、自然科学が自然現象を扱う場合のように、「社会」という対象を客観的に分析することができるのか。個々に主観的存在である人間から成る社会を、なぜ客観的な全体性として認識することができるのか。この学の存立に関わる根源的問題を、二人の先駆者の人間、社会及び社会学への追究・理解の過程と到達点から検証するとともに、その限界を超えて、失われつつある生の意味の回復に至る方途を展望する。

目次

第1章 アレクシス・ドゥ・トクヴィル(生い立ち―家庭的背景から最初の懐疑へ
新大陸アメリカ―神の摂理、知的道徳的世界、権威
二月革命―社会主義とその対決:人民と人間
二月革命以後―「人間」と「社会」の誕生
死、信仰、そして生の意味)
第2章 エミール・デュルケーム(第三共和制
客観的科学としての社会学
生の意味喪失―自己本位的自殺
ドレフュス事件
知的共通性あるいは論理的調和性
道徳的共通性あるいは道徳的調和性)
第3章 結論(トクヴィル‐デュルケームの到達点
社会学的人間観/社会観の拡張―「社会」から「世界」への回帰
社会学の次段階―超越への経験科学的アプローチ:「主観‐客観」から「経験の全体」へ、そして生の意味)

著者紹介

菊谷 和宏 (キクタニ カズヒロ)  
1969年愛知県名古屋市生まれ。1991年一橋大学社会学部卒業。1998年一橋大学大学院社会学研究科単位取得退学。2004年博士号取得(社会学)。和歌山大学経済学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)