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歴史遺産を未来へ残す 信州・考古学の旅

出版社名 新泉社
出版年月 2005年8月
ISBNコード 978-4-7877-0514-3
4-7877-0514-8
税込価格 2,750円
頁数・縦 291P 20cm

商品内容

要旨

開発優先で壊されつづけている遺跡と自然環境。それを保存・復原し未来へ伝えようとする地域の人びとと研究者の知恵と努力。―信州の数多くの実例・実践を紹介しながら、これからの考古学の歩むみちを展望する鮮烈なエッセイ集。

目次

1 信州の歴史遺産への旅(よみがえる五千年のムラ
きらめく黒耀石の町づくり ほか)
2 信州考古地域史素描(信州の風土
地域と遺跡分布の特徴
時代の動きと文化の流れ)
3 信州の歴史のみち(三万年の人類史が動いたみち
「古道」人間史が流れるみち)
4 歴史遺産の危機と考古学の存立基盤(歴史の真実に迫る学問観
縄文時代観の転換を迫る阿久の発見 ほか)
5 追慕の記(信州をこよなく愛した考古学者―八幡一郎
「人間的史観」を貫いた考古学―藤森栄一 ほか)

著者紹介

戸沢 充則 (トザワ ミツノリ)  
1932年、長野県生まれ。考古学者。1945年秋、旧制中学校1年生の時に、学校の裏山で縄文土器片を拾った感動から考古学の道を歩む。高校生時代には、藤森栄一氏の主宰する「諏訪考古学研究所」に参加。その後、明治大学文学部考古学専攻に進学。以後、明大で岩宿時代・縄文時代の研究と学生の指導をつづけ、明大考古学博物館長、文学部長、学長を歴任。2000年3月に退職。明治大学名誉教授。その一方、「市民の考古学」をモットーに各地で市民参加の発掘調査、考古地域史研究を実践する。2000年12月より2002年6月にかけて、日本考古学協会の「前・中期旧石器問題調査研究特別委員会」委員長として、旧石器発掘捏造事件の検証調査にあたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)