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冒険の国

新潮文庫

出版社名 新潮社
出版年月 2005年10月
ISBNコード 978-4-10-130632-2
4-10-130632-X
税込価格 440円
頁数・縦 166P 16cm

商品内容

要旨

永井姉妹と森口兄弟は、姉と兄、妹と弟が同級生同士で、常に互いの消息を意識してきた。特に、弟の英二と妹の美浜は、強い絆で結ばれていた。が、ある日、一人が永遠に欠けた。英二が自殺したのだ。美浜は、欠落感を抱えたまま育った街に帰って来る。街はディズニーランドが建設され、急速に発展していた。そこで、美浜は兄の恵一に再会する。バブル前夜の痛々しい青春を描く文庫オリジナル。

著者紹介

桐野 夏生 (キリノ ナツオ)  
1951(昭和26)年、金沢市生れ。成蹊大学卒。’93(平成5)年、『顔に降りかかる雨』で、江戸川乱歩賞を受賞する。’97年に発表した『OUT』は社会現象を巻き起こし、同年、日本推理作家協会賞を受賞。’99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、’04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、’05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞を受賞した。また、英訳された『OUT』は、’04年にアメリカで権威のあるエドガー賞に、日本人で初めてノミネートされた。エンターテインメントの枠を揺るがす問題作を次々と発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)