• 本

図書館戦争

出版社名 メディアワークス
出版年月 2006年3月
ISBNコード 978-4-8402-3361-3
4-8402-3361-6
税込価格 1,760円
頁数・縦 345P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全3件

  • 散々話題になっていたシリーズなのでいまさらなのですが…。

    今年に入って散々話題になっていたシリーズなのでいまさらなのですが…。 一見、大きさがいわゆる「普通の本」だったので、「普通の本」だと思っていたら実は電撃文庫系の ライトノベルだったのですね。といっても、かわいー女の子が沢山出てくるようなのとは違って(偏見)、 主人公は女性で、過去に自分を助けてくれた男性を心の中で「王子様」に昇華し憧れているような 乙女ちっくな子です。はっきり言って、読んでいてこそばゆいくらい「ラブい(死語)」話。少女漫画誌の「LaLa」でコミカライズされているのも頷けます。 しかしながら、この作品の醍醐味はラブだけではなくて、読書の自由を侵害しようとする側と、守ろうとする側の苛烈な闘いにあります。平たく言うと、この作品の世界では本の「検閲」制度によって有害とみなした本を強制的に回収してしまう「良化委員会」という、本好きからすれば大変オソロシイ輩がおりまして、 おかげで本の価格は高騰するわ回収されてしまった本は買えないわで、一般市民の読書の自由はひどく侵害されているのです。しかし、図書館は「良化委員会」に対抗する権利を持っていて、回収が決定 された本でも館に所蔵するという名目で回収を退けられたり、そういった本を市民に公開することができるため、「良化委員会」と図書館は長年抗争を続けているのです。その抗争というのが、銃火器使用は 当たり前、死人が出ても仕方ない、というまさに「戦争」。図書館という日常が戦場という非日常になって しまう、これぞエンターテイメント。 というわけで軽い気持ちで読んだらうっかり面白かったです。一刻も早くシリーズ全部揃えてどっぷり 読みたい…!

    (2008年8月16日)

  • 図書館が舞台の痛快SF

    1図書館は資料収集の自由を有する 2図書館は資料提供の自由を有する 3図書館は利用者の秘密を守る 4図書館はすべての不当な検閲に反対する  図書館の自由が侵されるとき我々は団結してあくまで自由を守る (図書館の自由に関する宣言)に沿って物語は展開する。 「あってはならない近未来」小説。図書館の自由を侵害する権力に武器をもって戦う図書館の図書隊新人の郁が主人公。こんな世の中になったらイヤという気持ちが迫る。

    (2006年8月19日)

  •  自衛隊三部作など、SF方面での著作で知られる著者の最新作。近未来の日本が舞台。公序良俗に反する書籍・映像作品・音楽作品を任意で取り締まる権限を持ったメディア良化委員会から、図書館を守るために戦う図書隊の活躍を描いたコメディ作品。まったく架空の作品とおもいきや、冒頭にでてくる「図書館の自由に関する宣言」は実在すると知り、素朴に驚いた。登場人物たちも個性派がそろっている。体力自慢で熱血派のヒロインと、同僚のコケティッシュな理性派図書員とのお馬鹿な掛け合いはかなり笑える。ただし、全体のトーンがコメディタッチなせいか、戦闘シーンに緊迫感が感じられないのは少し減か。ちなみに、著者は女性ですのでお間違いなく。(のり) 

    (2006年5月6日)

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商品内容

要旨

正義の味方、図書館を駆ける!―公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。

おすすめコメント

図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。――公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、図書隊は立ち上がる。狩られる本を、明日を守れるのか?

著者紹介

有川 浩 (アリカワ ヒロ)  
高知で育ち、進学時に関西へ。現在、関西暮らし十有余年目。第10回電撃小説大賞「大賞」受賞作『塩の街』(メディアワークス刊)にて作家デビュー。小説誌「野生時代」(角川書店刊)にも不定期連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)