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デカルト入門

ちくま新書 589

出版社名 筑摩書房
出版年月 2006年4月
ISBNコード 978-4-480-06293-2
4-480-06293-9
税込価格 968円
頁数・縦 219P 18cm

商品内容

要旨

「私は考える、ゆえに私はある」―近代精神の確立を宣言し、現代の知の枠組みとなる哲学の根本原理と方法を構築した近代哲学の父デカルト。だが、書斎で思索に耽る「意識中心主義」の哲学者という人物像ほど、彼にふさわしくないものはない。青年期には、三十年戦争の十七世紀ヨーロッパ諸国を冒険と遍歴で駆けぬけた行動的思想家―これがデカルトだ。本書は、コギトの確立に体系の集約点をみるドイツ観念論の桎梏を解き放ち、認識論と形而上学から、自然学や宇宙論にまで及ぶ壮大な知の体系のもとに、デカルトの真実の姿を見いだそうとする本格的な入門書である。デカルトの思想を心の哲学や環境世界などの現代的視座からも読みなおす意欲作。

目次

序―デカルトの人間像
第1章 デカルトの生涯―思索と遍歴
第2章 デカルトの認識論と形而上学
第3章 デカルトの自然学と宇宙論
第4章 デカルトの人間論と道徳論
終わりに―デカルト哲学と現代

著者紹介

小林 道夫 (コバヤシ ミチオ)  
1945年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。Docteur de 3e cycle(パリ・ソルボンヌ大学)。西洋近代哲学・科学哲学専攻。京都大学大学院文学研究科教授。デカルトを中心とする近世ヨーロッパ哲学および科学哲学研究の第一線で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)