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怪盗ジゴマと活動写真の時代

新潮新書 172

出版社名 新潮社
出版年月 2006年6月
ISBNコード 978-4-10-610172-4
4-10-610172-6
税込価格 748円
頁数・縦 189P 18cm

商品内容

要旨

この映画のとりこになった者は数知れず、江戸川乱歩「怪人二十面相」の発想の原点にして伊丹万作や寺山修司を映画制作の道に進ませた―伝説の無声映画『怪盗ジゴマ』。大正元年、封切と共に小中学生を中心にして圧倒的な人気を呼び、日本中に一大ブームを巻き起こした。観客のあまりの熱狂ぶりについには上映禁止が通達されたほど…。実はこのブームの裏側には、現在に先駆けるメディア戦術があった。

目次

序章 「映画都市」東京の誕生
第1章 ジゴマ、帝都を震撼させる!
第2章 ジゴマ、地方都市を席巻する!
第3章 ジゴマ探偵小説、氾濫する!
第4章 ジゴマ、犯罪を誘発する?
第5章 ジゴマ、上映禁止となる!
終章 映画都市の変貌とジゴマの記憶

著者紹介

永嶺 重敏 (ナガミネ シゲトシ)  
1955(昭和30)年、鹿児島県生まれ。東京大学駒場図書館に勤務。九州大学文学部卒業。勤務の傍ら、出版やメディア史の研究を行う。著書に『雑誌と読者の近代』(日本出版学会賞受賞)『モダン都市の読書空間』(日本図書館情報学会賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)