• 本

無名

幻冬舎文庫 さ−18−1

出版社名 幻冬舎
出版年月 2006年8月
ISBNコード 978-4-344-40828-9
4-344-40828-4
税込価格 586円
頁数・縦 309P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 無名のまま生きて、無名のまま死んだ父への思いが溢れる作品。半年間の看病生活の中で、父への思いが静かに語られている。最後に父の句集を作ろうと、父の俳句を、拾っていく中で、父の生きかた、思い出が沸いてくる。ひとの生き方、死に方をじっくりと考えさせられる。俳句を拾いながら、知らず知らずのうちに、作者が俳句を作っているところは、思わず泣かされる。父明治生まれ、子戦後生まれの読者なら、自らに思いが重なり、さらに深く重く感じる。

    (2006年10月8日)

商品内容

要旨

一合の酒と一冊の本があれば、それが最高の贅沢。そんな父が、ある夏の終わりに脳の出血のため入院した。混濁してゆく意識、肺炎の併発、抗生物質の投与、そして在宅看護。病床の父を見守りながら、息子は無数の記憶を掘り起こし、その無名の人生の軌跡を辿る―。生きて死ぬことの厳粛な営みを、静謐な筆致で描ききった沢木作品の到達点。

著者紹介

沢木 耕太郎 (サワキ コウタロウ)  
1947年東京都生まれ。横浜国立大学卒。独自の手法と文体で数々の作品を生み出し、ノンフィクションの世界を広げたといわれる。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『テロルの決算』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)