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図説海賊

ふくろうの本

出版社名 河出書房新社
出版年月 2006年7月
ISBNコード 978-4-309-76084-1
4-309-76084-8
税込価格 1,980円
頁数・縦 127P 22cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • あなたは誰を連想しますか?

    「宝島」のシルヴァー船長に「ピーターパン」のフック船長、最近では「パイレーツ・オブ・カリビアン」や、マンガ「ワンピース」。海賊は荒くれ男の船乗り、というイメージと同時に、宝を求めて船を走らせる冒険とロマンも合わせ持つ。また、国家・社会をゆるがす力を持つ強大な海賊(中世のヴァイキングなど)も、自由を愛するイメージからか憧れさえ持たれる。しかし、「海賊」は海の泥棒。掠奪と破壊を行い、町を廃墟にしたりさえする。また、国交のない国の財宝をねらい、国王や貴族から免許状をもらって、堂々と掠奪する「私掠船」というものも、15世紀末には存在した。マゼランに続く二回目の世界一周航海も、掠奪をくり返しつつ進むものだったとは驚きだ。

    (2006年9月7日)

商品内容

要旨

海の悪魔か、自由な冒険者か。終わることのない破壊と掠奪の果て、波の彼方に彼らは何を見たのか。大海を血に染め、国家・社会を震え上がらせた海賊たちの、紀元前13世紀にまで遡る航跡を追う。

目次

第1章 地中海の悪魔―古代世界
第2章 北からやってきた男たち―中世
第3章 イスラムの脅威―バルバリアの海賊
第4章 大西洋の死闘―私掠船の時代
第5章 バッカニア、海を駆ける―黄金時代
第6章 黄昏のカリブ海―海賊時代の終焉

出版社
商品紹介

破壊と掠奪を繰り返し、時に根底から国家、社会を揺るがした海賊の航跡をたどり、その実像に迫った待望の書。

著者紹介

増田 義郎 (マスダ ヨシオ)  
1928年、東京生まれ。1950年、東京大学卒業。東京大学教授を経て、東京大学名誉教授。専攻は文化人類学、イベリア・イベロアメリカ文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)