手紙
文春文庫 ひ13−6
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2006年10月 |
ISBNコード |
978-4-16-711011-6
(4-16-711011-3) |
税込価格 | 847円 |
頁数・縦 | 428P 16cm |
書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件
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涙が止まらない感動のラスト
- おすすめ度
- けやき書房 (大阪府堺市中区)
「白夜行」は、絶望的に空しい少年たちの物語でしたが、本作品はそれ以上の、絶望に生きる兄弟の物語です。冒頭に、兄は、強盗殺人事件をおこします。弟直貴は、以後殺人犯の弟として、苦しみながら生きていきます。それでも励ましてくれる女性にめぐり合い、結婚し、娘を授かります。物語は希望へと向かうかとみえましたが、娘にまで辛い思いが及ぶようになり、ついに兄弟の絆が切られることになります。作者は「殺人者の家族が社会から差別されるのは当然なのだ」と切りこみます。ラストに感動的なシーンが待っています。
(2006年10月8日)
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商品内容
要旨 |
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。 |
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おすすめコメント
罪を償うとは、絆とは……。強盗殺人犯の兄を持った少年の姿を通し、犯罪加害者の家族を真正面から描いて感動の渦を巻き起こした問題作。 強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く……。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。