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カラマーゾフの兄弟 2

光文社古典新訳文庫 KAト1−2

出版社名 光文社
出版年月 2006年11月
ISBNコード 978-4-334-75117-3
4-334-75117-2
税込価格 859円
頁数・縦 501P 16cm
シリーズ名 カラマーゾフの兄弟

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • さて、第2部では、この作品の真髄というべき2つの告白が目玉である。それは、イワンの語る「大審問官」と、死の淵にあるゾシマ長老が語る最後の教えである。この二人から愛されたカラマーゾフ末弟のアリョーシャは、愛されたがゆえにまったく正反対の言葉を聞くことになるのだ。とりわけイワンの言葉は、この後の巻で描かれる起こる長兄ミーチャの行動と重ね合わせながら読み進めると、この第2部の位置づけがより理解できると思われる。ゾシマ長老は愛するアリョーシャに対してこう言った。「一粒の麦も、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」人間は何のために生きるのか、という哲学的な問いがこの言葉から見えてくる。この第2部の一つ一つの言葉をかみしめることで、われわれは人間について、存在の意義を問う深い考えにまで到達しているのである。 (のり)

    (2008年7月8日)

商品内容

要旨

ゾシマの言葉にしたがって、アリョーシャは父の家に出かける。父と長男ミーチャとの確執は、激しさを増していくようだ。イリューシャとの出会い、スネギリョフ大尉の家で目にしたものなど、アリョーシャの心はさまざまに揺れ動き、イワンの「大審問官」で究極の衝撃を受ける。

おすすめコメント

圧倒的な「大審問官」と「ゾシマの教え」。 大好評!全4巻の中核、ついに登場。 死の床にあるゾシマ長老が残す、輝く言葉の数々。長老の驚くべき過去が、明らかにされる。イワンが語る物語詩「大審問官」の本当の意味。少女の一滴の涙は、世界の救済と引き換えにできるか。―― 戦慄の「大審問官」 ゾシマの言葉にしたがって、アリョーシャは父の家に出かける。父と長男ミーチャとの確執は、激しさを増していくようだ。イリューシャとの出会い、スネギリョフ大尉の家で目にしたものなど、アリョーシャの心はさまざまに揺れ動き、イワンの「大審問官」で究極の衝撃を受ける。

著者紹介

ドストエフスキー,フョードル・ミハイロヴィチ (ドストエフスキー,フョードルミハイロヴィチ)   Достоевский,Ф.М.
1821‐1881。ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『地下室の手記』『罪と罰』『賭博者』『白痴』『悪霊』『永遠の夫』『未成年』そして『カラマーゾフの兄弟』
亀山 郁夫 (カメヤマ イクオ)  
1949年生まれ。東京外国語大学教授。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)