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人間という仕事 脳性麻痺の哲学者が語る生と思想

出版社名 明石書店
出版年月 2006年10月
ISBNコード 978-4-7503-2419-7
4-7503-2419-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 138P 20cm

商品内容

要旨

「本書は、生きることをまるごと引き受け、生存のすべてを自由に使うことを可能にする精神状態の輪郭をはっきりさせてくれる、いくつかの道筋を提案するものです。現実の悲劇性は、不安定な状況〔=仮象性〕の上にさえ、いつでも接近できる自由な悦びを打ち立てるよう、私たちに誘いかけます。この悦びの探求が、本書の著者の人生と本書全体をつらぬいているのです」著者は「障害」という差異を、人間存在のあり方の複数性の表れとして、新しい人間の概念を提案する。

目次

1 愉しげな闘争について―まず立ち上がろう、文学はそのあとだ!
2 人間のかけがえなさについて―すべての「社会的に恵まれない者たち」?
3 苦しみについてあるいは船に帆を揚げて出発する技法―源泉としての悲劇的なものについて取るに足らない無根拠性について(あるいは、なによりも愉しげな利益)
4 肉体について―肉体が学ぶこと
5 自己をゆがめるもの
6 ぼくを異質な存在だと思いたい同胞
7 人間という仕事

著者紹介

ジョリアン,アレクサンドル (ジョリアン,アレクサンドル)   Jollien,Alexandre
作家。1975年スイス生まれ。出生時の事故により脳に損傷を受け、脳性麻痺に。16歳まで脳性運動機能障害者のための特別な施設で過ごす。1998〜2001年、スイスのフリブール大学文学部で哲学を、2001〜02年、アイルランドのトリニティ・カレッジで哲学と古典ギリシア語を学ぶ。04年フリブール大学で哲学学士号(リサンス)取得
塚原 史 (ツカハラ フミ)  
早稲田大学法学部教授。1949年生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。パリ第三大学博士課程中退。専攻は、フランス現代思想、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)