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〈広さ〉〈長さ〉〈高さ〉の構造デザイン

出版社名 建築技術
出版年月 2007年4月
ISBNコード 978-4-7677-0116-5
4-7677-0116-3
税込価格 3,300円
頁数・縦 275P 25cm

商品内容

要旨

古代から“広さ”“長さ”“高さ”に関わる規模の大きな構造物、つまり、大スパン構造物・橋梁・塔状構造物は、その時代の公共施設(社会資本)として重要な役割を果たしてきた。特に産業革命以降の建築・土木の技術革新は目覚ましく、現在では、高さが800mを超える超高層建築や支間が2,000m近い吊橋など、従来の建設技術ではとうてい不可能な大規模構造物が実現するようになった。本書は、この現状を踏まえ、「技術の源流や本質を問い直す」ことに視座をすえ、これから構造技術を学ぶ学生の入門書として、あるいは若年社会人の再教育書として企画されたものである。

目次

第1章 構造システムの歩み(建築・橋・塔の構造と構造システム
古典的構造材料と近代的構造材料
鉄の歴史
コンクリートの歴史
構造システム前史)
第2章 構造システムのタイプ(真直ぐな丸太と曲がった丸太
A群 圧縮+せん断抵抗系の構造システム
B群 曲げ抵抗系の構造システム
C群 軸力抵抗系の構造システム
D群 圧縮抵抗系の構造システム
E群 張力抵抗系の構造システム)
第3章 “広さ”を可能にする構造デザイン(大スパン建築の変遷
大スパン建築の種類と構造システム
大スパン建築の設計)
第4章 “長さ”を可能にする構造デザイン(橋の変遷
橋の種類と構造システム
橋の設計)
第5章 “高さ”を可能にする構造デザイン(塔の変遷
塔の種類と構造システム
塔の設計
高層ビルの変遷
高層ビルの種類と構造システム
高層ビルの設計)

著者紹介

坪井 善昭 (ツボイ ヨシアキ)  
東京芸術大学美術学部建築科教授。1940年福岡県生まれ。1964年早稲田大学理工学部建築学科卒業。1966年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。東京芸術大学美術学部建築科助手。1981年東京芸術大学美術学部建築科助教授。1999年東京芸術大学美術学部建築科教授。日本建築学会空間構造計画・構法委員会委員(1996〜)、IASS論文賞選定委員(1972〜)
小堀 徹 (コボリ トオル)  
(株)日建設計執行役員構造設計部門代表。建築構造士、技術士(建設)、APECエンジニア、一級建築士。1954年東京都生まれ。1977年東京芸術大学美術学部建築科卒業。1980年東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。東京芸術大学美術学部建築科非常勤助手。1982年(株)日建設計入社、構造部配属。1998年(株)日建設計構造設計室長。2004年(株)日建設計執行役員構造設計部門代表。設計略歴:2000年「さいたまスーパーアリーナ」JSCA賞、2001年「上海信息大楼」「パシフィックセンチュリープレイス丸の内」日本鋼構造協会賞など。日本建築学会テンション構造小委員会委員(1999〜)、日本建築構造技術者協会JSCA賞選考委員会委員長(2005〜2007)、建築・設備維持保全推進協会BELCA賞選考委員会委員(2006〜)
大泉 楯 (オオイズミ ジュン)  
土木学会特別上級技術者(設計)、技術士(建設)、一級建築士。1941年鹿児島県生まれ。1964年大阪市立大学工学部土木工学科卒業、橋梁メーカー勤務を経て、1966年(株)日建設計入社、土木業務所配属。1992年(株)日建設計土木事務所技師長。2001年(株)日建設計シビル技師長(土木部門社名変更)。2005年同上退職。設計略歴:1987年「天神大橋」高知市都市美デザイン賞、1989年「金沢大学アカンサスインターフェイス橋」、1994年「大縄場大橋」岐阜市都市美優秀賞、1998年「広島西大橋」、2004年「大宮ほこすぎ橋」土木学会デザイン賞優秀賞ほか、「ぐんまリハビリパーク」群馬県都市景観賞ほか
原田 公明 (ハラダ ヒロアキ)  
(株)日建設計構造設計室主管。建築構造士、技術士(建設)、APECエンジニア、一級建築士。1961年鹿児島市生まれ。1985年鹿児島大学工学部建築学科卒業。1987年東京都立大学大学院工学研究科修了。(株)日建設計入社、構造部配属。日本建築学会関東支部設計WG委員(2000〜)、建築構造技術者協会structure編集委員(2005〜)、工学院大学非常勤講師(2006)
鳴海 祐幸 (ナルミ ヒロユキ)  
(株)日建設計シビル設計監理部。技術士(建設)。1972年北海道生まれ。1996年東京大学工学部社会基盤工学科卒業。1998年東京大学大学院工学系研究科修了。1998年(株)日建設計入社、土木部門配属。2001年(株)日建設計シビル(土木部門社名変更)。設計略歴:2000年、「郡山駅前デッキ」緑の都市賞内閣総理大臣賞、2004年「大宮ほこすぎ橋」土木学会デザイン賞優秀賞ほか、「ぐんまリハビリパーク」群馬県都市景観賞ほか、2005年「コスモスクェア駅前デッキ」、道頓堀川人道橋デザインコンペ優秀賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)