• 本

卵の緒

新潮文庫 せ−12−2

出版社名 新潮社
出版年月 2007年7月
ISBNコード 978-4-10-129772-9
4-10-129772-X
税込価格 605円
頁数・縦 216P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 心の癒し瀬尾ワールド

    この本の短編集に描かれる家族は、いずれも普通ではないが、この家族に存在する親の愛の情は、ゆるぎなくがっちりと結び合っている。優しい気持ちになれるおすすめの一冊です

    (2009年10月2日)

  • 著者の処女作である表題作を含む2つの短編集。両親が健在で同居しているのが普通の家庭のあり方だとするならば、本短編集に描かれる2つの家族はいずれも普通ではない。しかし、この2つの家族に存在する親愛の情は、ゆるぎなくがっちりと結び合った奇跡のような輝きに満ちている。血のつながりの無い親子でも、腹違いの兄妹でも、普通の家族以上のつながりを得ることが出来る。そうした、世の中に救いや希望をを与えるような瀬尾さんの作風を、読書子は大いに好きであるし、また、彼女の作品が一人でも多くの人に読まれることを願っているのである。

    (2008年3月1日)

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商品内容

要旨

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7’s blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。

おすすめコメント

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7'sblood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。

著者紹介

瀬尾 まいこ (セオ マイコ)  
1974(昭和49)年、大阪府生れ。大谷女子大学国文科卒。2001(平成13)年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、単行本『卵の緒』で作家デビュー。’05年、『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)