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別役実 1

壊れた風景/象

ハヤカワ演劇文庫 10

出版社名 早川書房
出版年月 2007年7月
ISBNコード 978-4-15-140010-0
4-15-140010-9
税込価格 880円
頁数・縦 253P 16cm
シリーズ名 別役実

商品内容

要旨

食べ物からパラソルに蓄音器まで用意された素敵なピクニックの場に通りがかった他人同士。不在の主に遠慮していたはずが、ついひとつまみから大宴会へ。無責任な集団心理を衝いて笑いを誘う快作「壊れた風景」。背中に残る被爆痕を人目に晒すことでしか自己の存在を確認できない男と、それを嫌悪する男。深い孤独と不安に耐え、静かな生活を守りぬこうとする人間の姿を鮮烈に描き、演劇界に衝撃を与えた初期代表作「象」。

著者紹介

別役 実 (ベツヤク ミノル)  
1937年、満州生まれ。日本の不条理演劇を確立した第一人者。早稲田大学政治経済学部政治学科に入学して鈴木忠志、小野碩らと出会い、劇団「自由舞台」(後の早稲田小劇場)を結成。61年に「AとBと一人の女」を発表、67年「マッチ売りの少女」「赤い鳥の居る風景」で岸田國士戯曲賞を受賞。68年に早稲田小劇場を離れてからは、俳小、演劇集団円、木山事務所、俳優座、文学座アトリエなどに次々と戯曲を提供し、「犬が西むきゃ尾は東」(07)でその作品数は130本を数える。72年に山崎正和、末木利文らと「手の会」を結成。70年に「不思議の国のアリス」「街と飛行船」他で紀伊國屋演劇賞、87年に「ジョバンニの父への旅」「諸国を遍歴する二人の騎士の物語」で芸術選奨文部大臣賞と読売文学賞、また98年には毎日芸術賞特別賞など受賞歴多数。また、童話、評論、軽妙なエッセイでも人気が高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)