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東大教養囲碁講座 ゼロからわかりやすく

光文社新書 309

出版社名 光文社
出版年月 2007年7月
ISBNコード 978-4-334-03410-8
4-334-03410-1
税込価格 935円
頁数・縦 285P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 石倉昇、梅沢由香里、黒滝正憲。現在囲碁のプロ棋士のうち、初心者に対する指導技術レベルで最高峰に位置するこの三人が、東大教授兵頭氏の教育メソッドと手を組んで仕上げたのがこの1冊。小学生までは実戦を繰り返し、試行錯誤しながら身に付けるのがよいとされるが、中学生以上になると囲碁の基本的な考えを言葉で学ぶのが上達の早道。成人には成人に向いた適切な入門の方法があって、そこから入れば、回り道のないストレートな上達が可能である。その意味で、本書は成人に的を絞った恰好の入門書といえよう。なお、子どもにはまた子ども用の教え方があるもので、相手によって教え方を変えていくことは習い事を教える側の要点であろう。それはまた別の機会にご紹介したい。 (のり)

    (2008年3月14日)

商品内容

要旨

二〇〇五年一〇月に始まった、東京大学教養学部の人気講座「囲碁で養う考える力」。石倉昇九段、梅沢由香里女流棋聖(五段)、黒瀧正憲七段の三人のプロ棋士が、まったくの初心者である東大生を相手に、わかりやすく、かつ丁寧に囲碁の手ほどきを行うという前代未聞の講座です。本書は、その講座の内容、ノウハウのエッセンスを一冊にまとめました。信長、秀吉、家康など、多くの歴史上の人物たちが親しんできたのと同じ“脳トレ”にチャレンジして、最高の思考力、先を読む力を身につけてみませんか。

目次

第1章 東京大学教養学部、全学体験ゼミナール「囲碁で養う考える力」とは?(兵頭俊夫)(「囲碁で養う考える力」開講のいきさつ
教養学部附属教養教育開発機構「教養教育への囲碁の活用」寄付研究部門(日本棋院・日能研)の発足
全学体験ゼミナール「囲碁で養う考える力」の授業内容
本書について)
第2章 囲碁のルールを学び、6路盤で石埋め碁、囲碁を打つ(梅沢由香里)(囲碁のルール
石埋め碁
石埋め碁を打ってみよう
6路盤で囲碁を打ってみよう)
第3章 9路盤の模範対局、決め打ち碁(石倉昇)(9路盤の模範対局
9路盤の決め打ち碁)
第4章 19路盤の互先局(石倉昇)(19路盤の互先局
決め打ち碁で強くなる)
第5章 19路盤の9子局、17子局(石倉昇)(19路盤の9子局
9子局で負けない法
17子局のすすめ)

著者紹介

石倉 昇 (イシクラ ノボル)  
1954年横浜市生まれ。東大法学部卒。銀行勤務を経て’80年に入段、2000年に九段。’03年「テレビ番組制作者会賞」受賞。東京渋谷の東急プラザで初心者から有段者向けの教室の講師を務める
梅沢 由香里 (ウメザワ ユカリ)  
1973年東京都生まれ。’96年に入段、2002年に五段。’04年「テレビ番組制作者会賞」受賞。’07年、女流棋聖
黒瀧 正憲 (クロタキ マサノリ)  
1975年青森県生まれ。’90年に入段、2001年に七段。’06年に通算300勝達成
兵頭 俊夫 (ヒョウドウ トシオ)  
1946年宮崎県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)