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反社会学講座

ちくま文庫 ま33−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2007年7月
ISBNコード 978-4-480-42356-6
4-480-42356-7
税込価格 836円
頁数・縦 381P 15cm
シリーズ名 反社会学講座

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 社会学に一石を投じる奇書にして名著

     「最近の若者はキレやすい」
    「今の日本人は怠け者でだらしない」

     …そんな具合にコメンテータや識者によって流布されてきた
    風説を、統計資料や各種の文献を駆使して一刀両断にする一冊。
    独特の言い回しと、痛快極まりない切り口で以てこれらに対する
    反論を展開する本書は、読み手に退屈さを感じさせることなく、
    むしろ時として笑わせながら、社会の別側面を呈示する名著。

    (2012年10月18日)

  • 川の流れを見て、水滴を見ず

    2004年に刊行された、パオロ・マッツァリーノ氏の書籍の文庫化です。社会学とは何ぞや?と、堅苦しく考えることなかれ。読めばたちまち、パオロ氏の術中にハマってしまうからです。「キレやすいのは誰だ?」では、今の若者よりもっと凶悪な年代があったことを見つけ出し、「読書」についての統計では、出版不況の敵は意外なところにいた!と教えてくれます。「夏季限定首都機能移転論」では、高級料亭の移転もあるだろうとの予想も含め、何と候補地を根室に!そんな内容も面白いのですが、各回のまとめとして、箇条書きに抜き出されたところも笑えます(本文と関係ありそうでなさそうな…)。文庫化にあたり「三年目の補講」も、ついている親切さ。ひげもじゃ・天然パーマの表紙が目印です。

    (2007年7月30日)

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商品内容

要旨

少年の凶悪犯罪は減ってるし、少子化になっても日本の社会はなんともない。昔の日本人はちっとも勤勉じゃなかったし、日本のお役人はふれあいが大好きだ…社会学を超えた「反社会学」で見れば、世の中はこんなにおもしろい!学問とエンターテインメントとお笑いを融合させ、業界を震撼させた奇書が、増補文庫版となって再登場。

目次

なぜ社会学はだめなのか
キレやすいのは誰だ
満足ですかー!
パラサイトシングルが日本を救う
公平な社会を作るバカ息子(娘も)
日本人は勤勉ではない
続・日本人は勤勉ではない
フリーターのおかげなのです
ひきこもりのためのビジネスマナー講座
ふれあい大国ニッポン〔ほか〕

著者紹介

マッツァリーノ,パオロ (マッツァリーノ,パオロ)   Mazzarino,Paolo
イタリア生まれの30代。父は寡黙な九州男児、母は陽気な花売り娘。父はマッツァリーノ家の婿養子になり、仕事の関係で、幼い頃から世界中を転々とした。現在、千葉県の幕張に住み、講師の仕事の他に、立ち食いそばのバイトをしている。戯作者を名乗り、日本で執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)