ミトコンドリアが進化を決めた
出版社名 | みすず書房 |
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出版年月 | 2007年12月 |
ISBNコード |
978-4-622-07340-6
(4-622-07340-4) |
税込価格 | 4,180円 |
頁数・縦 | 476,48P 20cm |
商品内容
要旨 |
生命進化を「操る」したたかなミトコンドリアの論理を手がかりとして、生命の起源から人類の現在までの40億年を語り切ってしまうダイナミックな科学書。われわれヒトを含むすべての真核生物の誕生を可能にしたのは、ミトコンドリアの内部共生という進化史上の特異事象だった。以来、多細胞化や、複雑な形態など生物の際立った特徴が、内部共生体ミトコンドリアとその宿主である細胞の、ほかに類例のない進化戦略の結果として生じてきたといえる。さらに著者は周到な議論によって、生命の起源、性の起源、老化の原因など、進化の主要な問題にミトコンドリアが果たす決定的な役割を明らかにする。 |
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目次 |
第1部 ホープフル・モンスター―真核細胞の起源 |
出版社 商品紹介 |
生命進化を操るミトコンドリアを手がかりに、生命の起源から現在まで数十億年を語り切るスリリングな科学読み物。 |
おすすめコメント
21世紀も進化生物学の躍進が続いている。そんななか注目される、進化の「特異事象」(singularity)という概念は、生命進化のシナリオ全体の再解釈につながる鍵かもしれない。数十億年の進化史上にただ一度だけ起こり、その後の進化の方向を決定づけた事件。ミトコンドリアの出現もその一つである。ミトコンドリアが進化史上に果たした真の役割を生物学者たちが絞り込むにつれて、生物の多細胞化と複雑化、二つの性、老化などの深遠な意義が明らかになりつつある。私たちは幸運にも、同時代にその壮大な謎解きに立ち会える――『ミトコンドリアが進化を決めた』の読者は生命史のシナリオの転換を目の当たりにするだろう。