• 本

怖い絵 2

出版社名 朝日出版社
出版年月 2008年4月
ISBNコード 978-4-255-00427-3
4-255-00427-7
税込価格 1,980円
頁数・縦 249P 19cm
シリーズ名 怖い絵

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 名画にかくされたエピソードを知ると、あの有名な絵画も「すてきな作品」だけではないことに気づかされます。こんな絵の見方もあるんだと興味深々で読んだ怖い絵」の第2段。絵の時代背景なども交えて、なぜこの絵になったのか。今回も本物の恐怖が味わえる名画20作品を鑑賞してください。

    (2014年3月12日)

  • 絵の細部に隠された真実

    中野京子氏が贈る“怖い絵”の第2弾。今回も、ピカソ・ルーベンス・ミレーなど、様々な画家の絵を紹介。レンブラントの作品は、遺体に対するヨーロッパ人の考え方を教えてくれるし、ルーベンスの絵は、さりげなく画面にちりばめられたアトリビュートにより、ストーリーが見事に見えてくる。ミレーの絵に対するダリの固執、ブリューゲルの絵に隠されたエピソードなど、どれも秘話がいっぱいだ。何も知らずに絵画に向かうのももちろんよいが、絵が物語る深部に目を向け、美しさの裏にある恐ろしさを知るのもまた、楽しいのではないだろうか。よく知っているはずの絵が、今までと違って見えてくるのも面白い。

    (2009年3月20日)

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商品内容

要旨

なぞめいて扇情的な『浴槽の美女』…彼女の死後に描かれたとしたら?のどかな神々の美人コンテスト『パリスの審判』…欲情と見栄が生んだ悲劇とは?女性を見つめるピカソの眼…どうしてこんなに怖いのか?本物の恐怖が味わえる名画20。

目次

レンブラント『テュルプ博士の解剖学実習』
ピカソ『泣く女』
ルーベンス『パリスの審判』
エッシャー『相対性』
カレーニョ・デ・ミランダ『カルロス二世』
ベラスケス『ラス・メニーナス』
ハント『シャロットの乙女』
フォンテーヌブロー派の逸名画家『ガブリエル・デストレとその妹』
ベックリン『死の島』
ジェラール『レカミエ夫人の肖像』
ボッティチェリ『ホロフェルネスの遺体発見』
ブレイク『巨大なレッド・ドラゴンと日をまとう女』
カルパッチョ『聖ゲオルギウスと竜』
ミレー『晩鐘』
ドラローシュ『レディ・ジェーン・グレイの処刑』
ホガース『精神病院にて』
ブリューゲル『ベツレヘムの嬰児虐殺』
ヴェロッキオ『キリストの洗礼』
ビアズリー『サロメ』
ファン・エイク『アルノルフィニ夫妻の肖像』

おすすめコメント

名画にまつわる血も凍る秘話の数々「もっと知りたい」に応え第二弾!歴史の裏を知り尽くした著者が、西洋名画に秘められた恐るべき怨念・冷酷・非情をとき明かす、知的でスリリングな美術エッセイ、大好評につき第二弾が発売になりました。まだまだあった、ますます鮮やかな名画の謎解き、今回は、・フォンテーヌブロー派の逸名画家『ガブリエル・デストレとその妹』……なぞめいて扇情的な「浴槽の美女」、彼女の死後に描かれたとしたら?・ルーベンス『パリスの審判』……のどかな神々の美人コンテスト、欲情と見栄が生んだ悲劇とは?・ピカソ『泣く女』……女性を見つめるピカソの眼、どうしてこんなに怖いのか?他、ベラスケス『ラス・メニーナス』、エッシャー『相対性』など、20作品(豪華カラー図版掲載)。本書を読めば、絵画をみるさいの巾(はば)が拡がります。

著者紹介

中野 京子 (ナカノ キョウコ)  
早稲田大学講師。ドイツ文学、西洋文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)