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田辺写真館が見た“昭和”

文春文庫 た3−42

出版社名 文藝春秋
出版年月 2008年5月
ISBNコード 978-4-16-715342-7
4-16-715342-4
税込価格 660円
頁数・縦 235P 16cm

商品内容

要旨

おせいさんの生家、大阪の「田辺写真館」。そこには古きよき戦前の昭和の、自由でハイカラな空気があふれていた。めいっぱいのお洒落をして、カメラに向き合う愛しい家族たち…。戦火をまぬがれた貴重な写真と共に、忍び寄る戦争の影に負けじと人生を謳歌する、庶民の暮らしをつづった珠玉のエッセイ。

目次

足立クンの召集令状
ツンツンの『細雪』
父母のいませし昔…
大阪に“ハイカラ”ありき
浪花の子守サン
浪花立志伝
肩上げ少女
浪花のアール・ヌーボー
アメリカの大和撫子
昭和初年の子供ファッション
可憐・渺茫たり「昭和の男の子」
年のはじめのためしとて
ヒサコねえちゃん
浪花のお雛さん
ベルリンの日の丸
田辺写真館(スタジオ・タナベ)・花の六人衆
才子・才媛の華燭の典
昭和の子供の夏休み
わが大君の召されたる…
学徒出陣
戦火、熄む

おすすめコメント

戦後女流文学を代表する著者が、生家の写真館と家族を中心に、戦前の昭和の庶民の暮らしを写真とともにつづった珠玉のエッセイ。おせいさんの生家、大阪の「田辺写真館」。そこには古きよき戦前の昭和の、自由でハイカラな空気があふれていた。めいっぱいのお洒落をして、カメラに向き合う愛しい家族たち……。戦火をまぬがれた貴重な写真と共に、忍び寄る戦争の影に負けじと人生を謳歌する、庶民の暮らしをつづった珠玉のエッセイ。 解説・浅田次郎

著者紹介

田辺 聖子 (タナベ セイコ)  
1928年大阪生。樟蔭女子専門学校国文科卒。64年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)」で芥川賞受賞。軽妙洒脱でユーモラスな小説を主体に歴史エッセイ、評論など幅広く活躍。87年「花衣ぬぐやまつわる…わが愛の杉田久女」で女流文学賞、93年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、94年菊池寛賞受賞。95年紫綬褒章受章。98年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で泉鏡花文学賞、井原西鶴賞、99年読売文学賞受賞。2000年文化功労者。03年「姥ざかり 花の旅笠―小田宅子の『東路日記』」で蓮如賞受賞。「田辺聖子全集」(全24巻・別巻1)の完結により、06年度朝日賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)