• 本

物乞う仏陀

文春文庫 い73−1

出版社名 文藝春秋
出版年月 2008年6月
ISBNコード 978-4-16-771791-9
4-16-771791-3
税込価格 693円
頁数・縦 342P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 衝撃の裏アジア事情

     アジアの国々について書かれた本は数多くあるが、ここまで正直に赤裸々に深部を暗部を語ったものはないのではないか。多くのメディアが語ってきたことと、本書が語っていることでは大きな隔たりがある。しかしどちらもが真実なのだと気づかせてくれる。“物乞い”“ドラッグ”“貧困ビジネス”きれい事ばかりでないアジアの深部を知ることで、間違いなく世界を見る目が変わります。 こう書くとシリアスで重い本だと思われるかもしれませんが、著者の明るさとあふれる好奇心によりとても読みやすい本になっています。

    (2012年5月22日)

商品内容

要旨

アジアの路上で物乞う人々と触れ合い、語り合ってみたい―。そんな思いを胸に、著者の物乞いや障害者を訪ねる旅が始まる。カンボジアの地雷障害者やタイの盲目の歌手、ネパールの麻薬売人らと共に暮らし、インドでは幼児を誘拐して物乞いをさせるマフィア組織に潜入する。アジアの最深部に分け入った衝撃のノンフィクション。

目次

第1章 カンボジア―生き方〜買春と殺人
第2章 ラオス―村〜不発弾と少数民族
第3章 タイ―都会〜自立と束縛
第4章 ベトナム―見守る人々〜産婆と家族
第5章 ミャンマー―隔離〜ハンセン病と信者
第6章 スリランカ―仏陀〜業と悪霊
第7章 ネパール―ヒマラヤ〜麻薬と呪術師
第8章 インド―犠牲者〜悪の町と城

著者紹介

石井 光太 (イシイ コウタ)  
1977年、東京生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに雑誌や本に寄稿、そのほか、ペンネームでの写真発表やラジオ、漫画のシナリオなども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)