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テロルの決算 新装版

文春文庫 さ2−14

出版社名 文藝春秋
出版年月 2008年11月
ISBNコード 978-4-16-720914-8
4-16-720914-4
税込価格 781円
頁数・縦 373P 16cm
シリーズ名 テロルの決算

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 高校生の時の授業で日本史の先生が、社会党委員長の

    「高校生の時の授業で日本史の先生が、社会党委員長の浅沼稲次郎が右翼少年山口二矢にまさしく刺される瞬間のラジオ実況を聞かせてくれました。鋭く叫ぶ少年の声、ドタドタ乱れる靴音、取り乱したアナウンサーの声、あれから20年近くたっても耳の奥に残っています。昨年久しぶりに再会した当時の先生にそのことを告げたらとても嬉しそうでした。そうかあ、あの時の私は山口二矢と同い年だったんだなあ。」

    (2009年1月25日)

商品内容

要旨

ひたすら歩むことでようやく辿り着いた晴れの舞台で、61歳の野党政治家は、生き急ぎ死に急ぎ閃光のように駆け抜けてきた17歳のテロリストと、激しく交錯する。社会党委員長の浅沼稲次郎と右翼の少年山口二矢。1960年、政治の季節に邂逅する二人のその一瞬を描くノンフィクションの金字塔。新装版「あとがき」を追加執筆。大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。

目次

序章 伝説
第1章 十月の朝
第2章 天子、剣をとる
第3章 巡礼の果て
第4章 死の影
第5章 彼らが見たもの
第6章 残された者たち
第7章 最後の晩餐
終章 伝説、再び

著者紹介

沢木 耕太郎 (サワキ コウタロウ)  
1947年東京生まれ。70年に横浜国立大学経済学部卒業。若きテロリストと老政治家のその一瞬までのシーンを積み重ねることで、浅沼稲次郎刺殺事件を描ききった『テロルの決算』で79年に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『一瞬の夏』(81年 新田次郎文学賞)、『凍』(05年 講談社ノンフィクション賞)など常に方法論を模索しつつノンフィクションに新しい地平を開いてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)