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北京再造 古都の命運と建築家梁思成

出版社名 集広舎
出版年月 2008年11月
ISBNコード 978-4-904213-03-2
4-904213-03-3
税込価格 5,060円
頁数・縦 418P 26cm

商品内容

要旨

戊戌の変の指導者のひとり梁啓超の長男として日本で生まれた梁思成は、1950年代、元・明・清と引き継がれてきた古都北京を保存する都市計画プランを提出した。しかしそのプランは採用されず、再び脚光を浴びることになったのは、北京五輪を控えて、北京の再開発をめぐる論争が繰り広げられた時期である。戦時下、米軍に対し京都と奈良を保護するように提案したという梁思成の逸話にも触れながら、著者は、現代における文化財保護、都市計画のありようを問いかける。

目次

第1章 古都をはかりにかける
第2章 都市の造営をめぐる論議
第3章 梁陳プラン
第4章 紛糾する論争
第5章 「大屋根」論争
第6章 名匠の惑い
第7章 読書人の気概
第8章 青写真のお目見え
第9章 新と旧の決裂
第10章 余韻去り難し

著者紹介

王 軍 (オウ グン)  
中国西南の貴州高原で生まれ育つ。1987年、北京・中国人民大学ジャーナリズム学科入学。同大卒業後、1991年より国営通信社・新華社勤務。2003年10月、『城記』を出版。2008年6月、『採訪本上的城市(取材ノート上の都市)』を出版。2007年から2008年にかけて、歴史都市の保護と都市計画の問題を巡り、アメリカ都市計画協会、ナショナル・ビルディング・ミュージアム、コーネル大学、ワシントン大学などで講演を行う
多田 麻美 (タダ アサミ)  
静岡県出身。京都大学文学部中国文学学科および同大学院で中国文学を専攻。現在はフリーランスで北京の文化をめぐる記事を執筆。北京の文化や中国文学関連の書籍の翻訳も手がける。とりわけ、北京の胡同文化に強い関心。北京在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)