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企業栄えて、我ら疲弊す 会社は誰のためにあるのか

出版社名 草思社
出版年月 2008年11月
ISBNコード 978-4-7942-1684-7
4-7942-1684-X
税込価格 1,870円
頁数・縦 255P 20cm

商品内容

要旨

グローバル経営や市場原理主義の熱病に冒された日本企業は、何よりも経営指標の数値を重視し、利益最優先のために本来は企業が担うべきコストを社会に付け回している。こうして数値上では企業ばかりが富み栄え、人々は雇用と生活の安定を失い、多くの非正規雇用者を抱える社会の疲弊はますます深刻化している。いったい何のための企業活動なのか。会社は誰のために存在するのか。バブル期の野村證券スキャンダルの検証に始まり、松下電器やソニー等の大企業、コミットメント経営で耳目を集めた日産自動車等々の企業の実態をつぶさに検証し、現在の日本企業がかかえている病巣を明らかにする。

目次

第1章 バブルのツケ―失われた精神
第2章 会社は誰のものか
第3章 引き継ぐことの難しさ―ソニーと松下のケース
第4章 コミットメントとグローバル化―ゴーン革命の実態
第5章 放棄される「家族主義」
第6章 私たちの覚悟

著者紹介

立石 泰則 (タテイシ ヤスノリ)  
1950年、北九州市生まれ。ノンフィクション作家。1978年、中央大学大学院法学研究科修士課程修了。経済誌編集者、週刊誌記者などを経て作家活動に入る。『覇者の誤算―日本コンピュータ戦争の40年』(日本経済新聞社/講談社文庫)で第15回講談社ノンフィクション賞受賞。『魔術師―三原脩と西鉄ライオンズ』(文藝春秋)で第10回(99年度)ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)