泥(こひ)ぞつもりて
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2008年11月 |
ISBNコード |
978-4-16-327660-1
(4-16-327660-2) |
税込価格 | 1,624円 |
頁数・縦 | 285P 20cm |
商品内容
要旨 |
女は待ち、男は孤独を知る。清和、陽成、宇多天皇、いつの時代も女に生まれれば同じこと。平安王朝にまつわる男女の尽きせぬ狂おしい想い。 |
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出版社 商品紹介 |
入内できぬ女の思い。后になっても叶わぬ恋。報われることのない帝の愛──。平安王朝を舞台に様々な狂おしい愛のかたちを描く中編集。 |
おすすめコメント
遊女を切なく官能的に描写した『花宵道中』で「女による女のためのR-18文学賞」の大賞・読者賞をダブル受賞した著者が、今度は平安王朝に舞台を移し、様々な恋に、愛に絡めとられる男女を描きだします。我儘な振る舞いの多い美しき帝、陽成天皇を軸に叶わぬ想いが募る「泥ぞつもりて」。その陽成の母・高子が入内(じゅだい)を拒否した若き日々、天皇の寵愛を受けつつも石女(うまずめ)の后や、入内の適わない女を描く「凍(こほ)れるなみだ」の他1篇。宮廷の権力争いを背景に、いつの時代も変わらない男女の狂おしい想いを切り取った恋愛絵巻の誕生です。(SY)