満身これ学究 古筆学の創始者、小松茂美の闘い
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2008年12月 |
ISBNコード |
978-4-16-370990-1
(4-16-370990-8) |
税込価格 | 2,043円 |
頁数・縦 | 310P 20cm |
商品内容
要旨 |
一介の鉄道員から学問を志し、学閥差別や嫌がらせにも屈せず、古典研究に革新をもたらした「古筆学」を独力で打ち立てた異能の学者、小松茂美。その壮絶な闘いの生涯を描く。 |
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目次 |
第1章 平安の女神 |
出版社 商品紹介 |
“平安の美”に魅せられた中卒の鉄道員が、1代で古典研究の基礎である「古筆学」を創設するまでを描くノンフィクション。 |
おすすめコメント
『源氏物語』や『古今和歌集』など現代に伝わる平安時代の古典はすべて写本で、紫式部や紀貫之が書いた原本は残っていません。現存する複数の写本や古筆切(こひつぎれ)を調べ、可能な限り原本を推測していくのが古筆学です。古典研究の基礎ともいうべきこの学問を1代で築いたのが本書の主人公、小松茂美です。中卒の国鉄職員だった茂美は偶然、厳島神社の「平家納経」を見たことで平安の美に魅了されます。そんな茂美がいじめや学閥差別にも負けず、独学で古筆学を極めるまでを描いたノンフィクション作品。ルポライターの吉村克己氏が5年の歳月をかけて、「平成の藤原定家」と称される異能の学者の生涯を取材しました。(HS)