• 本

パーマネント野ばら

新潮文庫 さ−66−1

出版社名 新潮社
出版年月 2009年3月
ISBNコード 978-4-10-137071-2
4-10-137071-0
税込価格 440円
頁数・縦 1冊(ページ付なし) 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 乱暴に温かく優しい人たち

    体の、心の、どこなのかはわからないけれど確実にどこかが痛むから涙が止まらなくなってしまった。
    どうしようもないから泣くしかできなかった。時々見え隠れする諦めに切なくなった。
    そして強さにほっとした。

    女の世界は恐い
    と人は言う。確かにそうだと思う。
    だけど、女の世界に救われることも多い。
    男友達に話すと妙に深刻になる悩みでも女友達は不思議なほど軽くしてくれることがある。
    ばっかじゃないのー  ぎゃははははー と笑い飛ばしてくれる。
    きっと私の女友達もここに出てくる人たちも恥ずかしがり屋だ。
    まっすぐな優しい言葉よりずっとずっとうれしい乱暴さで元気付けてくれる。
    そうやって女の心は軽くなる。軽くなったふりができる。
    チョコレートと小さなうそを頼りに笑うことができる。
    うん。
    やっぱり女の世界って恐い。
    そして欲しいもの、必要なものを知ってる女は強い。

    (2009年8月14日)

商品内容

要旨

港町にひとつの美容院、「パーマネント野ばら」。ここは女のザンゲ室。まいにち村の女たちが、恋にまつわる小さな嘘や記憶を告白していく。昨日男に裏切られ泣いたとしても、明日また男を愛しくおもう女の不思議。ずっと好きより、いま大好きの瞬間を逃したくない女の謎。俗っぽくてだめだめな恋にもひそむ、可愛くて神聖なきらきらをすくいあげた、叙情的作品の最高傑作。

著者紹介

西原 理恵子 (サイバラ リエコ)  
1964(昭和39)年、高知県生れ。武蔵野美術大学卒。同校在学中の’88年、週刊ヤングサンデー『ちくろ幼稚園』でデビュー。’97年に『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞、2005年には『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)