手のひら、ひらひら 江戸吉原七色彩
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2009年4月 |
ISBNコード |
978-4-16-327910-7
(4-16-327910-5) |
税込価格 | 1,624円 |
頁数・縦 | 316P 20cm |
商品内容
要旨 |
上ゲ屋、保チ屋、目付…吉原を陰でささえる異能の男たち。妓を遊女に仕立て上げ、年季半ばで磨き直し、合間にあって妓の心を見張り、間夫の芽を絶つ。裏稼業を通して色と欲、恋と情けの吉原を描き切った鮮烈なデビュー作。 |
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出版社 商品紹介 |
初心な花魁をしこむ上ゲ屋、年季を積んだ妓に活を入れる保チ屋など、吉原の架空の稼業を軸に男女の綾を細やかに描いたデビュー作。 |
おすすめコメント
吉原で生まれ育った豆吉は妓楼・土浦屋の妓夫(ぎゆう)だが、女の手のひらや背中に触れることで心に兆(きざ)した恋心を察知し、間夫(まぶ)の芽を摘み取る“目付”でもあった。ある時、嫁入りを控えた土浦屋の娘・まちが別の男に懸想(けそう)していることを知るが、豆吉もまちに恋心を抱いていた……。初心な花魁(おいらん)に性技を仕込む“上(あ)ゲ屋”や、年季を重ねた妓に活を入れ、ハリを蘇らせる“保(も)チ屋”など、吉原の架空の設定を軸に男女の機微を描く、2003年オール讀物新人賞受賞者のデビュー作。