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運命の人 2

出版社名 文藝春秋
出版年月 2009年4月
ISBNコード 978-4-16-328120-9
4-16-328120-7
税込価格 1,676円
頁数・縦 253P 20cm
シリーズ名 運命の人

商品内容

要旨

「弓成亮太、逮捕する!」ペンを折られ苦悩する弓成、スキャンダル記事に心を乱す妻・由里子。夫婦の溝は深まり、子どもたちも動揺を見せ始めた時、大野木正を中心とする弁護団の真摯な励ましが二人を支えた。そしてついに、初公判の朝が訪れた。

出版社
商品紹介

「俺の顔に泥をぬるつもりか」。沖縄返還の成功を花道に引退を考えつつあった時の首相・佐橋は、極秘文書の漏洩に激怒した。 佐橋の怒りは外務省と捜査当局に瞬時に伝わり、二人は警視庁に逮捕されたのである。 記者と取材源の逮捕という前代未聞の事件に、世論は燃え上がった。 新聞も知る権利を掲げて一大キャンペーンを張る。 釈放された弓成は言論の自由のために闘うヒーローのように迎えられた。 だがそれも束の間、検察は起訴状で弓成と三木の間に深い関係があったことを暴露したのである。 起訴状の「情を通じ」という淫靡な表現の破壊力は凄まじく、風は逆風に変わった。 失意のどん底に落ちた弓成と、スキャンダラスな批判記事に懊悩する妻・由里子を救ったのは、大野木正を中心とする弁護団だった。 政府は密約を覆い隠すため、問題を個人のモラルにすり替えようとしている―大野木の励ましに気力を振り絞って初公判に臨んだ弓成は、法廷で事件後 初めて三木昭子と顔を合せた。その時―。

おすすめコメント

取材・執筆に八年を費やした著者待望の巨篇。雑誌連載時から大反響を呼んだ大作がついに刊行開始。戦後政治の闇に挑んだ新聞記者の愛と挫折、再生のドラマを、徹底取材で描く。

著者紹介

山崎 豊子 (ヤマサキ トヨコ)  
大阪市に生まれる。京都女子大学国文科卒業後、毎日新聞大阪本社に入社。昭和32年、処女長編「暖簾」を刊行。翌33年、「花のれん」で第三十九回直木賞受賞。以後、それまで聖域とされていた分野をテーマとし、意欲的な長編を発表し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)