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完本カリスマ 中内功とダイエーの「戦後」 上

ちくま文庫 さ14−7

出版社名 筑摩書房
出版年月 2009年10月
ISBNコード 978-4-480-42630-7
4-480-42630-2
税込価格 1,100円
頁数・縦 542P 15cm
シリーズ名 完本カリスマ

商品内容

要旨

神戸の零細な薬屋に生まれた中内功は、地獄のフィリピン戦線を奇跡的に生き延び、戦後、三宮の闇市から事業を始めた。流通の世界に革命を起こし、高度経済成長と足並みをそろえるように急成長を実現、日本一の小売業者にのしあがる。しかし、破滅の足音はすぐそこまで迫っていた。二十年以上にわたる取材をもとに、圧倒的なディテールで中内ダイエーと戦後日本を描いたノンフィクション大作、増補完全版。

目次

プロローグ 私はなぜ中内ダイエーの盛衰を書いたのか
第1部 苦悶と狂気(沈む半月マーク
メモリアルのなかの流通帝国)
第2部 飢餓と闇市(三角の小さな家
書かれざる戦記
日本一長い百貨店
キャッシュレジスターの高鳴り
牛肉という導火線)
第3部 拡大と亀裂(神戸コネクションと一円玉騒動
わが祖国アメリカ
黄金の六〇年代
ベビーブーマーたち
血と骨の抗争)
第4部 挑戦と猜疑(「わが安売り哲学」
三島由紀夫と格安テレビ
一兆円は一里塚
バブルの予感、V革の悲劇)

著者紹介

佐野 眞一 (サノ シンイチ)  
1947年、東京生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。時代をえぐりとるようなルポや、綿密な資料調査と粘り強い取材によって日本近現代史の巨大なテーマに正面から迫る作品を書き続けている。『旅する巨人』で大宅壮一ノンフィクション賞、『甘粕正彦 乱心の曠野』で講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)