• 本

人間の建設

新潮文庫 こ−6−8

出版社名 新潮社
出版年月 2010年3月
ISBNコード 978-4-10-100708-3
4-10-100708-X
税込価格 473円
頁数・縦 183P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 史上最強の雑談

    世界的天才数学者の岡潔と小林秀雄の対談集。180ページ程の薄い本ですが、内容はものすごく濃い。学問、酒、アインシュタイン、ドストエフスキー、非ユークリッド幾何学...中には難しくてちょっとついていけないものもありますが、昭和40年になされた対談とは思えない程新鮮なお話ばかり。「勘は知力ですからね。それが働かないと、一切がはじまらぬ。」という言葉がとても印象に残りました。一度読んでもまたいつか読みたくなる、そんな一冊です。

    (2014年1月10日)

  • この2人がもしまだ生きていたら、今の日本を見て何て言うだろう。是非聞いてみたい。……今まで、小説ばかりの私の読書を変えた一冊です。昭和の知性・小林秀雄と世界的な数学者・岡潔のハイレベルな雑談。個性とは何か、日本人の情緒とは……。二人の好々爺がかわす言葉のキャッチボールは、含蓄がありすぎて、1回読んだだけではもったいない。何度も何度も読んで、そのたびに発見がある、よい本です。僕はこの本がきっかけで、小林秀雄が好きになり、講演会のCDや著作を買うようになりました。店ではもちろんワゴンで、自前のCDを流しました!(笑)(ミシマ社『THE BOOKS』より転載)

    (2013年3月11日)

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商品内容

要旨

有り体にいえば雑談である。しかし並の雑談ではない。文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による雑談である。学問、芸術、酒、現代数学、アインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキー、ゴッホ、非ユークリッド幾何学、三角関数、プラトン、理性…主題は激しく転回する。そして、その全ての言葉は示唆と普遍性に富む。日本史上最も知的な雑談といえるだろう。

目次

学問をたのしむ心
無明ということ
国を象徴する酒
数学も個性を失う
科学的知性の限界
人間と人生への無知
破壊だけの自然科学
アインシュタインという人間
美的感動について
人間の生きかた
無明の達人
「一」という観念
数学と詩の相似
はじめに言葉
近代数学と情緒
記憶がよみがえる
批評の極意
素読教育の必要

著者紹介

小林 秀雄 (コバヤシ ヒデオ)  
1902‐1983。東京生れ。東京帝大仏文科卒。1929(昭和4)年、「様々なる意匠」が「改造」誌の懸賞評論二席入選。戦中は「無常という事」以下、古典に関する随想を手がけ、終戦の翌年「モオツァルト」を発表。’67年、文化勲章受章。連載11年に及ぶ晩年の大作『本居宣長』(’77年刊)で日本文学大賞受賞
岡 潔 (オカ キヨシ)  
1901‐1978。大阪生れ。日本数学史上最大の数学者。1925(大正14)年、京都帝大卒業と同時に講師に就任、以降、広島文理科大、北大、奈良女子大で教鞭をとる。多変数解析函数論において世界中の数学者が挫折した「三つの大問題」を一人ですべて解決した。’60(昭和35)年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)