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きみ去りしのち

出版社名 文藝春秋
出版年月 2010年2月
ISBNコード 978-4-16-328910-6
4-16-328910-0
税込価格 1,676円
頁数・縦 374P 20cm

商品内容

要旨

どれだけ歩きつづければ、別れを受け容れられるのだろう。幼い息子を喪った父、“その日”を前にした母に寄り添う少女。―生と死がこだまする、ふたりの巡礼の旅。再生への祈りをこめて描かれた傑作長編小説。

おすすめコメント

我が子はその瞳で数え切れないほどの光景をみるはずだった―― 息子は1歳の誕生日をむかえたばかりで眠るように死んだ。圧倒的な彼岸の風景と土地に残る死の記憶がもたらした奇跡の再生の物語。

出版社・メーカーコメント

満1歳の息子を喪った父親が休職届けを出し、ひとり巡礼の旅に出る――今回刊行される長編は、決して消えることのない傷を抱えた時、いかにして人が人生を再開させるのかを問う、熱い作品となりました。一瞬にして心を奪い、人生観に変更を迫る圧倒的光景の中で得た人生の光とはなにか。最終話の到着時、編集部が涙で機能停止したという逸話も生まれた、新たな傑作が誕生しました。

著者紹介

重松 清 (シゲマツ キヨシ)  
1963年、岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、フリーライターに。91年『ビフォア・ラン』で作家デビュー。99年『ナイフ』で第14回坪田譲治文学賞、『エイジ』で第12回山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で第124回直木賞受賞。ルポルタージュ、時評、評論など小説以外のジャンルでの執筆活動も高い評価を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)