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ポルト・リガトの館

出版社名 文藝春秋
出版年月 2010年3月
ISBNコード 978-4-16-329010-2
4-16-329010-9
税込価格 2,200円
頁数・縦 253P 20cm

商品内容

要旨

スペインのダリの館で日本人画家が経験する怪異譚(「ポルト・リガトの館」)。アマゾンの大湿原帯で元夫婦が遭遇したものは?(「パンタナールへの道」)。カシミールの高原湖で性の秘儀を会得する芸術家(「スリナガルの蛇」)。異国を旅する三つの能仕掛けの物語が絡まりあい、現実と幻想のあわいへ誘う。

出版社
商品紹介

スペインを旅行中、サルヴァドール・ダリの屋敷を訪ねた日本人画家の不思議な経験。読む絵画としての小説集。

おすすめコメント

日本人画家の唯典(ただのり)は、スペインを旅行中、シュルレアリスムの巨匠ダリに面会するためポルト・リガトを訪ねる。エキセントリックなダリ、その妻ガラと奇妙な芸術問答を続けるうち、時空がゆがみはじめ……。まるでダリの絵画の中に入り込んだような酩酊感をあたえる表題作をはじめ、異国を旅する3つの物語を収録。紀行でも幻想文学でもない横尾式ラビリンスが誕生しました。

著者紹介

横尾 忠則 (ヨコオ タダノリ)  
美術家。兵庫県生まれ。ニューヨーク近代美術館、アムステルダム市立美術館、カルティエ現代美術財団など内外での個展多数開催。ヴェネチア、パリ、サンパウロなど世界各国のビエンナーレに出品。毎日芸術賞、紫綬褒章、日本文化デザイン大賞など受賞、受章多数。1970年代に井上光晴に依頼されて同氏が編集する文芸誌「辺境」に短篇を発表。後に単行本『光る女』にまとめられた。2007〜08年、「文學界」に「ぶるうらんど」の連作4篇発表。08年、『ぶるうらんど』で第36回泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)