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「兵士」になれなかった三島由紀夫

小学館文庫 す7−5

出版社名 小学館
出版年月 2010年4月
ISBNコード 978-4-09-408473-3
4-09-408473-8
税込価格 586円
頁数・縦 244P 16cm

商品内容

要旨

一九七〇年十一月二十五日。自衛隊の本拠・市ヶ谷駐屯地で壮絶な最期を遂げるまで、三島由紀夫は毎年のように自衛隊に体験入隊を繰り返していた。その中で三島は、苛酷な訓練にも真摯に臨み、現場の「兵士」=自衛隊員たちとも濃密な交流を重ね、時に「クーデター」への思いも口にしていたという。三島にとって自衛隊とは何だったのか。そして、四十年近く封印されてきた「三島自決」までの知られざる道程とは―。“共に起つ”ことを期待された元「兵士」たちが初めて三島の肉声と貴重なエピソードを明かした、「兵士」シリーズの掉尾。

目次

第1章 忍(黙契
走る人
懸垂
水兵渡り
救出
美学)
第2章 剣(段級審査
手合わせ
服装点検
同期の二人
メダリスト)
第3章 絆(告白
継続監
自立の宴
最後の会話
運命)
最終章 手紙

おすすめコメント

自衛隊への体験入隊で三島由紀夫は何を夢見、何に絶望したのか。日本中を震撼させた”自決”の背後にあったものとはーー当時を知る関係者への徹底取材から「三島の素顔」を浮かび上がらせた傑作ノンフィクション!

著者紹介

杉山 隆男 (スギヤマ タカオ)  
1952年東京生まれ。一橋大学社会学部卒業。読売新聞社記者を経て、著作活動に入る。86年に『メディアの興亡』で大宅壮一ノンフィクション賞を、96年に『兵士に聞け』で新潮学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)