• 本

ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統

出版社名 工作舎
出版年月 2010年5月
ISBNコード 978-4-87502-429-3
4-87502-429-0
税込価格 11,000円
頁数・縦 877P 22cm

商品内容

要旨

ジョルダーノ・ブルーノによって集大成されたルネサンスの魔術的世界観が、ヘルメス教の復興/復古運動に基盤を置くものであったことを豊富な文献渉猟と確かなマクロ記述により立証した研究。『記憶術』と並ぶイエイツの代表作。

目次

ヘルメス・トリスメギストス
フィチーノの『ピマンデル』と『アスクレピウス』
ヘルメス・トリスメギストスと魔術
フィチーノの自然魔術
ピコ・デッラ・ミランドラとカバラ的魔術
偽ディオニュシウスとキリスト教魔術の神学
コルネリウス・アグリッパのルネサンス魔術総覧
ルネサンス魔術と科学
魔術批判(神学的異議
人文主義者の伝統)
十六世紀の宗教的ヘルメティズム
ジョルダーノ・ブルーノ―最初のパリ滞在
ジョルダーノ・ブルーノのイギリス滞在―ヘルメス教的改革
ジョルダーノ・ブルーノのイギリス滞在―ヘルメス教的哲学
とカバラ
ジョルダーノ・ブルーノ―英雄的狂信家にしてエリザベス朝の宮廷人
ジョルダーノ・ブルーノ―二度目のパリ滞在
ジョルダーノ・ブルーノのドイツ滞在
ジョルダーノ・ブルーノ―最後の刊行本
ジョルダーノ・ブルーノ―イタリア帰国
ジョルダーノ・ブルーノとトンマーゾ・カンパネッラ
ヘルメス・トリスメギストスの年代同定以降
ヘルメス・トリスメギストスとフラッド論争
解説 ルネサンス的均衡における魔術の内化

出版社
商品紹介

フランセス・イエイツ幻の代表作、待望の邦訳。ルネサンスに隠された魔術的世界観を解き明かす。

著者紹介

イエイツ,フランセス (イエイツ,フランセス)   Yates,Frances A.
1899年、イギリスのポーツマスに生まれる。ロンドン大学で学び、1944年からは同大学付属ワールブルク研究所の一員として、イタリア、フランス、イギリスのルネサンスならびにジョルダーノ・ブルーノ研究に従事。ルネサンスの新プラトン主義に底流するヘルメス=カバラ的伝統に注目し、図像学的方法を駆使して、「魔術とカバラと錬金術」を視座としたルネサンス精神史の新しい展望を拓く。1967年以降、ワールブルク研究所名誉研究員、英国学士院会員。1981年死去
前野 佳彦 (マエノ ヨシヒコ)  
1953年、福岡県生まれ。1974年東京大学法学部中退、1979年同大学院人文科学研究科修士課程修了、1980〜84年シュトゥットガルト大学・ロンドン大学付属ワールブルク研究所に留学。1984年シュトゥットガルト大学哲学部博士学位(Dr.phil.)取得。現在、博士後期課程大学院生を中心に“文化記号塾”主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)