• 本

これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学

出版社名 早川書房
出版年月 2010年5月
ISBNコード 978-4-15-209131-4
4-15-209131-2
税込価格 2,530円
頁数・縦 380P 20cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

米・ハーバード大学で、延べ14,000人を超す履修者数を記録した、とてつもない人気講義がある。マイケル・サンデル教授による学部科目「Justice(正義)」だ。同大学はそのあまりの人気ぶりに、建学以来初めて講義を一般公開することを決定、アメリカのPBS(公共放送サービス)で放送された(日本では2010年、NHK教育テレビで『ハーバード白熱教室』として全12回放送)。現代社会で重大な決断を迫られる諸問題は、「正義」をめぐる哲学の問題であり、今、我々一人ひとりが自分自身の意見や見解について批判的に検討してみる必要がある。本書は、その講義の内容を書籍化したもので、古今の哲学者の考えを吟味しながら、そのための材料を投げかけるものである。著者の専門は政治哲学であり、2002年〜2005年まで大統領生命倫理評議会委員を務めた。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2010年7月2日])

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書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学

    あの名門ハーバード大学の名講義が本になった。講義が一般公開されること自体、ハーバードの歴史上も初めてだが、その講義の内容が電波に乗ったことで、とんでもない反響を呼んだ。今年の春に日本語版が発刊されて以来、増刊続きですでに100版を超える驚異的数字をあげている。問題点の抽出、着眼点、論理の展開、未来への考察と、課題へのアプローチはどんな場面にも活用できそうだ。視野が一気に広がり、目が覚める思いがすること間違いなしである。

    (2010年10月21日)

  • 「正義」について考えたことがありますか?

    僅かばかりあった自分の中の正義感が本書を読まさずにはいさせませんでした。話題で非常に売れており、ずっと気になっていた。しかし読めなかった。「正義」の定義や自分の信じてきたものをも上書きされてしまうのではないかと感じたから…結論は読んでよかった。何を感じ、何を掴み、何を考えるか、それらが多ければ多いほど、心に残れば残るほど判断はしやすくなるかもしれない。本書が全てではないし、自分の中で「正義」とは?の答えは、まだ出ていない。ずっと考えていきたい。読んだ方がいいよと人に勧める本ではない。願うならば自ら手に取りたいと思ってほしい本である。

    (2010年9月11日)

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商品内容

要旨

哲学は、机上の空論では断じてない。金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。アリストテレス、ロック、カント、ベンサム、ミル、ロールズ、そしてノージックといった古今の哲学者たちは、これらにどう取り組んだのだろう。彼らの考えを吟味することで、見えてくるものがきっとあるはずだ。ハーバード大学史上空前の履修者数を記録しつづける、超人気講義「Justice(正義)」をもとにした全米ベストセラー、待望の邦訳。

目次

第1章 正しいことをする
第2章 最大幸福原理―功利主義
第3章 私は私のものか?―リバタリアニズム(自由至上主義)
第4章 雇われ助っ人―市場と倫理
第5章 重要なのは動機―イマヌエル・カント
第6章 平等をめぐる議論―ジョン・ロールズ
第7章 アフォーマティブ・アクションをめぐる論争
第8章 誰が何に値するか?―アリストテレス
第9章 たがいに負うものは何か?―忠誠のジレンマ
第10章 正義と共通善

出版社
商品紹介

混迷の現代、社会と個人はどうあるべきか。古今の思想を検証し、のべ1万4千人の受講者を誇るハーバード屈指の講義。

おすすめコメント

1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、あなたはその1人を殺すべきか? 金持ちに高い税金を課し、貧しい人びとに再分配するのは公正なことだろうか? 前の世代が犯した過ちについて、私たちに償いの義務はあるのだろうか――。 つまるところこれらは、「正義」をめぐる哲学の問題なのだ。社会に生きるうえで私たちが直面する、正解のない、にもかかわらず決断をせまられる問題である。 哲学は、机上の空論では断じてない。金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。 アリストテレス、ロック、カント、ベンサム、ミル、ロールズ、そしてノージックといった古今の哲学者たちは、これらにどう取り組んだのだろう。彼らの考えを吟味することで、見えてくるものがきっとあるはずだ。 ハーバード大学史上最多の履修者数を記録しつづける、超人気講義「Justice(正義)」をもとにした全米ベストセラー、待望の邦訳。

出版社・メーカーコメント

「ハーバード白熱教室」NHK教育テレビにて放送中(2010年4月4日〜6月20日、毎週日曜18:00〜19:00、全12回)。金持ちの税金を貧者に分配するのは公正か。前の世代が犯した過ちについて、私たちにつぐないの義務はあるか。個人の自由と社会の利益はいかにして両立可能か──豊富な実例で古今の哲学者の思想を解きほぐす。アメリカ現代思想界の雄による、ハーバード大学史上最多の履修者数を誇る超人気講義。

著者紹介

サンデル,マイケル (サンデル,マイケル)   Sandel,Michael J.
1953年生まれ。ハーバード大学教授。ブランダイス大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号取得。専門は政治哲学。2002年から2005年にかけて大統領生命倫理評議会委員を務める。1980年代のリベラル=コミュニタリアン論争で脚光を浴びて以来、コミュニタリアニズムの代表的論者として知られる。類まれなる講義の名手としても著名で、中でもハーバード大学の学部科目「Justice(正義)」は、延べ14,000人を超す履修者数を記録。あまりの人気ぶりに、同大は建学以来初めて講義を一般公開することを決定、その模様はPBSで放送された
鬼澤 忍 (オニザワ シノブ)  
翻訳家。1963年生まれ。成城大学経済学部経営学科卒。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)