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ジョイス探検

MINERVA歴史・文化ライブラリー 17

出版社名 ミネルヴァ書房
出版年月 2010年6月
ISBNコード 978-4-623-05815-0
4-623-05815-8
税込価格 3,080円
頁数・縦 206P 20cm

商品内容

要旨

二十世紀最高の書き手であるアイルランド人作家ジェイムズ・ジョイス。言語芸術の最高到達点と評される彼の小説の魅力とは「物語の多層性」である。一つひとつの作品や単語の背景にはギリシャ神話やラテン文学、アイルランド歌謡など広大な世界が広がっている。本書ではジョイス作品を年代順にたどりながら、背後に隠された事象を多角的に分析し、その奥深さに迫る。

目次

第1章 妻の恋人あるいは空虚のヴィジョン―『ダブリンの人々』最終短編「死者たち」
断章 ノラの恋人あるいは空虚のヴィジョン
第2章 英雄たちの飛翔と墜落―『若き芸術家の肖像』
第3章 愛しき母の忌まわしき幻想―『ユリシーズ』第一挿話「テレマコス」
第4章 浴槽に咲く一輪の花々―『ユリシーズ』第五挿話「食蓮人」
第5章 幻想を見る息子と共に息子の幻想を見ること―『ユリシーズ』第十五挿話「キルケ」
第6章 午前三時十八分、永遠の終わり―『ユリシーズ』第十八挿話「ペネロペイア」

著者紹介

小島 基洋 (コジマ モトヒロ)  
1975年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。ダブリン大学修士課程(英語アイルランド文学専攻)修了。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。札幌大学外国語学部専任講師を経て、愛知大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)