幻の甲子園 昭和十七年の夏 戦時下の球児たち
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2010年7月 |
ISBNコード |
978-4-16-372780-6
(4-16-372780-9) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 345P 20cm |
商品内容
要旨 |
昭和十七年六月五日に始まったミッドウェー海戦大敗直後の六月二十四日、文部省が前年中止になっていた甲子園大会の開催を知らせる通達を出した。だが、大会の主催者は大阪朝日新聞社ではなく文部省だった。「一片の通牒のほか何等委曲を盡すことなかりし当局の態度に対しては、遺憾を禁ぜざるものがある」(「朝日新聞」七月十二日付社告)。今も朝日新聞社の記録では「昭和十六年〜二十年戦争で中止」となっている甲子園大会が、なぜ昭和十七年夏だけ文部省によって開催されたのか?戦意高揚のため特異な戦時ルールが適用され、「選手」としてではなく「選士」として出場し選手交代も認められず、大会後は「兵士」として戦場へ向かった多くの球児たちの数奇な運命を辿る傑作ノンフィクション。 |
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目次 |
京王商業vs.徳島商業(一回戦) |
出版社 商品紹介 |
朝日主催から文部省主催に変更して強行された昭和17年の甲子園大会。球児たちの引き裂かれた青春の虚実を描くノンフィクション大作。 |
おすすめコメント
正史によれば、太平洋戦争中の甲子園大会は「中止」。ところが昭和十七年の夏、甲子園大会は開催され徳島商業が優勝。でも、それは文部省の主催で朝日新聞主催ではありませんでした。何故か? 球場でバットと白球を握りしめた球児たちの手が、大会後の戦場では銃と手榴弾を操ることに……。当時の出場選手の証言を交えつつ、幻の甲子園大会を再現し、その謎と悲劇を追及するノンフィクション大作です。